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<下屋side>
こはる産婦人科にヘルプで行って、そこで出会った神谷かえさん。
彼女は切迫早産で入院中。
同じ名前で年も同じで、打ち解けるのは早かった。
『加江ちゃーん、寂しかったよ』
次の日ペルソナに出勤するとまなみに抱き付かれた。
か、可愛いっ!
まなみは本当可愛い。女の私でもキュンとする。
鴻鳥先生達がほっとかないのも分かる。
「すいませんでした」
鴻「痛みが出るだけじゃない。用手剥離は経験が必要だし、一歩間違えれば患者さんの命に関わるんだよ」
今日担当した患者さん。
胎盤がなかなか出てこなくて用手剥離をした。
小松さんに鴻鳥先生を呼ぶように言われたけど、私はもう研修医じゃない。
そう思いやったが結果は失敗。
結局鴻鳥先生に来てもらい、患者さんも大事に至らなかった。
「次はもっとうまくやらないとって思ってます」
鴻「下屋、そういうことじゃないだろ?命を預かってる僕達におごりは決して許されない。それがいつか大きなミスに繋がるかもしれない。だから誰かに頼る事も大切なんだ」
下「でも、今のままじゃいつまで経っても一人立ち出来ません。鴻鳥先生や四宮先生に頼ってばっかりじゃ…何か失敗をした時に自分でリカバーして乗り越えられるようにしたいんです。まなみみたいに」
まなみはいつも一人で乗り越えてる。
この前の西山さんの時だって。
技術だって私より優れていて、カイザーに入るのも多い。それだけ先生達に頼られている。
鴻「それは違う」
「え」
鴻「僕達医者が大きな失敗をした時、それは乗り越えるものじゃない。まなみちゃんも、ずっと抱えたまま患者さんと向き合ってるんだ」
下「すみません」
医局から出て廊下を歩いているとまなみと四宮先生がいた。
多分まなみは四宮先生に患者さんの相談をしているのだろう。
まなみの持つカルテを覗き込んで指を指しながら話している四宮先生も真剣な顔だ。
まなみは凄いな。
抱えたまま、か。
私はまなみに何をしてあげられているだろうか。
私の存在に気付いたまなみは笑顔になり手を振った。
私も笑顔を作り手を挙げる。
四宮先生はまなみに何か言ってナースセンターに戻っていった。
『どうしたの?難しい顔してる』
「ううん、大丈夫。売店行かない?」
『うんっ、ちょっと待ってて』
そう行ってまなみはナースセンターにカルテを置きに行った。
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憂留 - いえいえ!そうですよね…(涙) ; _ ; はい!頑張って下さい!!!^^ (2017年12月4日 19時) (レス) id: 8e3fd0612f (このIDを非表示/違反報告)
mama(プロフ) - 憂留さん» ありがとうございます!どんどんいなくなっちゃう泣 8話、白川先生頑張りますね! (2017年12月4日 18時) (レス) id: 6e2a5ac941 (このIDを非表示/違反報告)
憂留 - お疲れ様ですゝ 白川先生が〜 ; ; でも決意がかっこよかった…♪ 次も頑張ってくださ〜い♪♪^^ (2017年12月4日 17時) (レス) id: 8e3fd0612f (このIDを非表示/違反報告)
憂留 - うんうん!そーですね! 明日見ます!うわーーーい↑!!!!!楽しみにしてます!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! (2017年12月1日 22時) (レス) id: 8e3fd0612f (このIDを非表示/違反報告)
mama(プロフ) - 憂留さん» 今日は白川先生の回ですね!8話はがっつり絡めるかもしれないです!笑 (2017年12月1日 20時) (レス) id: 6e2a5ac941 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mama | 作成日時:2017年11月9日 16時