『悪夢ふたたび』 ページ12
Aside
小瀧パパとオカンが再婚をして、幸せで穏やかな時間が流れて行った。
あたしは、お仕事もそこそこもらえるようになって東京と大阪を頻繁に往き来するようになって大変やったけど、充実した日々を過ごしていた。
そんな、矢先のこと…
オカンが_________
オトンと同じ、交通事故やった。
あたしは東京でレッスンを受けていて、レッスン室に如月さんが血相をかいて入ってきたと思ったら、オカンが交通事故に遭って病院に運ばれたって話やった。
急いで如月さんと新幹線に乗って大阪に戻り、オカンが運ばれた病院に向かった。
病院に着くと、小瀧パパが顔中に絆創膏やガーゼを貼っていて手には包帯を巻いていた。
着ていた服には少し血が付いていて、あたしと如月さんの姿を見つけて座っていたベンチからゆっくりと立ち上がって、立ち尽くしていた。
A「小瀧…パパ?」
小「A…ごめん…オカンのこと、守ってやれん…かった…」
A「オカン…は?小瀧パパ、オカンはどこっ?!」
小「ごめんっ…ホンマに…ごめんなぁ、Aっ…」
そう言って、小瀧パパはあたしを抱きしめながらその場に崩れ落ちた。
車で買い物に出掛けた先での事故やった。
信号無視したトラックが助手席側から突っ込んできて、助手席に乗ってたオカンは病院に運ばれた頃にはもう…手遅れやったらしい。
小瀧パパはケガはしたものの、命に別状はなくて無事やった。
小瀧パパとオカンの元へ行くと、オトンの時と同じ…もう、笑ってはくれへんかった。
「A!ちゃんと、ご飯食べるんやで!ほな、今週もしっかり頑張って来いや!」
「うんっ!行ってきますオカンッ!」
それが、オカンと交わした最期の会話で、つい昨日の朝のこと。
それやのに…それやのにオカンは、もう何も言ってくれへん。
いつものあの笑顔で…「お帰りA〜!」とは言ってくれんかった。
なぜか、不思議と涙は出んかった…今思えば、受け入れられへんかったんやと思う。
そこから、どうやって家まで帰ったかは今でも思い出せへん。
ずば抜けた記憶力のお陰で、過去の記憶は鮮明に覚えてるあたしが、唯一覚えていないのは…この日のこの瞬間だけ。
ただ、小瀧パパが何度も何度も、
「ホンマに…ごめん…ごめんなぁ…A…」
って言ってたその言葉はだけは耳から離れへんかった。
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SEIA(プロフ) - 申し訳ありません…内くんは出てきません…ごめんなさい… (2018年8月9日 8時) (レス) id: 8c23c6891c (このIDを非表示/違反報告)
こと恋 - 8人デビューで進めていくんですか?内君は? (2018年8月9日 8時) (レス) id: 19da99a9a2 (このIDを非表示/違反報告)
SEIA(プロフ) - 美紀さん» もったいないぐらいのコメントありがとうございます。最高だなんて、涙が出そうです。続けようか迷ってましたが頑張ってみたいと思います。これからもよろしくお願いします! (2018年5月16日 11時) (レス) id: 8c23c6891c (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 関ジャニ∞は錦戸君と大倉君と安田君が大好きですWESTはピンクと青と緑色ジャス民ですこの小説最高です (2018年5月16日 11時) (レス) id: 39e38305d9 (このIDを非表示/違反報告)
SEIA(プロフ) - 美帆さん» ありがとうございます!よろしくお願いします! (2018年5月9日 12時) (レス) id: 8c23c6891c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:SEIA | 作成日時:2018年4月6日 23時