【男主】拝啓、あの頃の自分へ。【ヒューマンバグ大学】 (ページ3)

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1.天羽組の日常ページ3

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「泉澄の兄貴！お疲れ様です！」

『おー、お疲れ様。』

朝、事務所へ行くと舎弟達が挨拶をする

天羽組では、新入りの舎弟は兄貴たちよりも早く来て掃除をする決まりがある

『早くからきて掃除か〜、いつもありがとう。』

「いえいえ、とんでもないです！」

「そういえば、兄貴もいつも来るの早いですよね。なんでですか？」

他の兄貴たちは基本午後に来ることが多いが、俺はいつも午前から事務所へ来ている

『うーん、何となく？……あ、あと事務作業をなるべく終わらせておく為かな。』

「え、それはなんで？」

『ほら、うちの兄貴たちは基本的に事務作業しないじゃん。するとしても永瀬の兄貴と小峠ぐらいだし。そこに舎弟の書類の修正とかも入れるとだいぶ大変だろ？だからやってんだ。』

あと「まだやっていないのか？」って兄貴に怒られるの嫌だからなぁ…

「なるほど……兄貴はやっぱり優しいですね！」

『あはは、ありがとう。』

こんな感じでカチコミとかが少ない朝の時間帯の天羽組はとても平和である

俺は幹部の兄貴たちの中で1番若手だからよく舎弟に話しかけられる事が多い

そんな俺も可愛い舎弟に怖がられたくないので親しみを込めて全員に君付けをしている

上の兄貴たちからは舐められるからやめておけと言われるけれど癖になってしまっているので中々やめることができないのだ

……まぁたまに、舎弟に書類を押し付けられる時があるけど

「さてと、兄貴達が来る前に書類終わらせるかぁ。」

こうして、俺の1日は書類作業からスタートするのだ

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