Prolog ページ2
サッカーにとって、必要不可欠な体の部位____
それは足だ
足を駄目にすればサッカーはできない
サッカーができなければ、その選手に意味は無い
まだ世界一を夢にしていた頃、俺はずっとそう思っていた
足には自信があったから
共に高めあった親友も、足に自信があった
2人なら、世界一になれる___
そのためには、足を駄目にしてはならない
そう、気をつけていたのに______
高校サッカー常連校、羅古捨実業高校に入学してからの大会で、親友が足を駄目にしてしまった
右膝前十字靭帯断裂___
次同じところをやったら、サッカー選手生命は終わるらしい
そう聞いたとき、俺はショックを受けた
もう、2人でサッカーができないなんて
そんなの、絶対に嫌だった
親友が、また同じように走れるようになるまで、俺は精一杯努力した
部活の先輩や同期になんと言われても、俺は努力を続けた
___でも、そんな努力は無駄だった
俺も、足を駄目にしてしまったのだ
親友ほど怪我は重症ではなかったが、それでも同じところを痛め続けたら、選手生命は危ないと言われてしまった
ずっと、気をつけてきたのに、
2人で世界一になるって決めたのに
もう、昔みたいなプレーはできない
夢は__ここで終わったんだ
そこから俺たちは、夢を諦めるための理由を探した
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作者名:miria | 作成日時:2023年4月12日 16時