11限目 熱中症 ページ12
夏休みまでカウントダウンが始まった。
制服もみんな半袖になり、私達の海計画も着々と進んでいた。
そんな、ある日
外で体育の授業を受けていると、突然頭がぼーっとしだした。
ロ「A、大丈夫？」
貴「ロボロ君…」
ロ「ちょっと木の影行こか」
ロボロ君に連れられ、木の影に避難した。
ロ「お前顔真っ赤やで？
ほんまに大丈夫か？」
貴「目の前がグラグラする…」
ロ「は？」
私は膝を抱え、「うーん…」と唸った。
するとロボロ君の手が頭に触れた。
ロ「あっつ…お前熱中症になっとるやんけ…！」
貴「へ？」
ロ「保健室行くで！」
ロボロ君に連れられ、保健室へ。
中は誰もおらず、ガラーンとしていた。
ロ「とりあえず体冷やさんと…」
テキパキと保冷剤をタオルで包み、私に渡してくれた。
そしてベッドを整え、「ここで寝とき」と寝かせてくれた。
貴「慣れてるね」
ロ「保健委員やからな」
貴「…ごめんね」
ロ「なんで謝るん？
しゃーなしやで」
情けない。
今どき熱中症にかかってしまうとは…
ロ「保健の先生呼んでくるから、大人しく寝とらなかんで」
貴「あ、待って」
ロ「ん？」
私は布団を目元までかぶり、小さい声で言った。
貴「こ、心細いから、まだおってくれん…？」
ロ「へ」
貴「病気とかほとんどなったこと無いんやけど、いざなると半端ないくらい寂しくなんねん…
だから、お願い…」
彼は数秒フリーズすると、「お、お前本気か？」と答えた。
貴「ロボロ君しかおらんやん…」
ロ「…今だけやで？」
私は目を細めて笑った。
初めの頃に比べれば、ロボロ君は私に対してギクシャクしなくなった。
慣れてくれるまで私もかなり頑張った。
今はお互い頭を叩いたりいじりあったりするまで成長した。
でもまだ時折、童貞の反応が出てまう。
私はそんな彼を、初々しいなとホッコリしながら見るのが好きだ。
だからついつい彼をからかってしまう。
ロ「それにしても、今回みんな補習なくて良かったな」
貴「そうやね。
シャオロン君がちょっと危なかったけど」
ロ「あんな点数よー取らんわ」
貴「ね〜」
会話が終わると、私は布団に少し潜って目を閉じた。
貴「…ちょっと寝るわ…
しんどくなってきた」
ロ「ん、おやすみ」
貴「おやすみ…
あ、まだ行かんとってや…」
ロ「大丈夫、ずっとここにおんで」
ロボロ君の手が、優しく私の頭を撫でた。
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しらす(｡∀゜) - ｽ..ｽ...(ﾟДﾟ(ﾟДﾟﾉ(ﾟДﾟﾉ)ﾉｽｹﾞｰ!!! (2020年5月7日 18時) (
レス) id: 2044fe1886 (このIDを非表示/違反報告)
華ヶ崎レオ(プロフ) - tehutehusandaoさん» ありがとうございます！青春の感じ方は十人十色だと思いますが、あなたにとっての青春の1つとして見ていただけて嬉しいです。私も日本語があやふやになってしまいました… (2019年2月5日 7時) (レス) id: a8b7c32919 (このIDを非表示/違反報告)
tehutehusandao(プロフ) - 今更感強めですが、コメント失礼致します。今迄"青春"というものがよくわからなかったのですが、この作品を読んで｢これが青春か！｣と自分に合った答えを見つけられた気がします。本当に面白かったです。日本語が不完全ですが、お許し下さい。 (2019年2月4日 20時) (レス) id: f55ffa9d81 (このIDを非表示/違反報告)
華ヶ崎レオ(プロフ) - しおさん» ありがとうございます！学生時代ってほんとに一瞬ですよね。ほんと、もっと楽しめばよかった...(´・ω・｀) (2018年10月26日 19時) (レス) id: a8b7c32919 (このIDを非表示/違反報告)
華ヶ崎レオ(プロフ) - かんみさん» ありがとうございます！この後は皆さんのご想像におまかせします、という投げやりで…長らくお付き合いいただきありがとうございました！ (2018年10月26日 19時) (レス) id: a8b7c32919 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華ヶ崎レオ
| 作成日時：2018年10月20日 3時
