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第26話 ページ26

ト「なんで、」

貴「離せ!」


手を振り払おうとしたが力を入れられて解けない。


ト「お前、ほんとは」

貴「やめろ!何も言うな!」


首を振り、声を上げた。


貴「私はもうお前らの知ってるAじゃないんだ!
お前らの中で生きてんのは…」



?「トントン?どないし…」



扉を開けて入ってきたのは



ト「ゾム…!」

ゾ「だ、誰やそいつ…」


私は顔を下に向け、腕を回してトントンの手を離した。


貴「…じゃあな」

ト「まっ」


窓から飛び立ち、城から離れた。


目から溢れる涙が止まらない。


私は…一体どうすれば良かったんだろうか。



赤「おかえり!
あれ?どうしたの?」

貴「うん、ちょっとね」

赤「大丈夫?意地悪されたの?」

古「…赤龍、Aは疲れているようだ。
そっとしておいてやれ」



湖のほとりに座り、水面に移る自分を見た。


赤い目に、白い髪の毛。

頭に生えた角に太い尻尾、尖った耳…


こんなの、あいつじゃない。


バシャッ!と手で水面を叩き、顔を逸らした。


古「人間に戻りたいか?」

貴「…分からない」


ゾムのあの顔…

警戒と驚愕の顔をしていた。


私に向けられるとは思ってなかった。


貴「私、一体なんなの?
心と体がバラバラだよ…!」


頭を抱えて泣き崩れる私を、古龍はただじっと見つめた。


帰りたい場所に帰れない。


私の心は掻き乱されていた。

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華ヶ崎レオ(プロフ) - クロカさん» ありがとうございます!エミさんの気持ちもわかりますね。これからもよろしくお願いします。 (2018年9月24日 19時) (レス) id: a8b7c32919 (このIDを非表示/違反報告)
クロカ(プロフ) - ゆ、夢主ちゃん……かっこいいぃ(*ノωノ) 普段めっちゃ可愛いのに、急にSになるとか……ギャップがものすごくいいですね!!好きです!! これからの、展開が凄く気になります!応援してます!!('◇')ゞ (2018年9月24日 17時) (レス) id: 9f03df5593 (このIDを非表示/違反報告)
華ヶ崎レオ(プロフ) - 紺狐(ユウ)さん» ありがとうございます!頑張ります! (2018年9月24日 13時) (レス) id: a8b7c32919 (このIDを非表示/違反報告)
紺狐(ユウ) - 面白いですね!更新頑張ってください! (2018年9月24日 8時) (レス) id: 6446cf17af (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:華ヶ崎レオ | 作成日時:2018年9月23日 22時

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