【2BRO.】嫌いって言ってください (ページ6)

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第6話ページ6

【A】

貴「私、そろそろ帰りますね」

お「え？もう？」

えへへ、と笑い、お金を机の上に置いた。

貴「またみんなで飲みましょうね！」

カバンを持ち、みんなに手を振って店を出た。

本当はもう少しみんなと飲んでたかった…

はぁ…とため息を吐くと、手に持ったスマホが震えた。

貴「もしもし」

『どこにいる？』

貴「飲み屋の外にいる」

『ん、すぐ行く』

また一方的に電話を切られ、本日何度目かのため息を吐いた。

数十分ほど待つと、私の前に車が止まった。

その車に乗り込み、シートベルトをしめた。

何も会話がないまま、車が動き出した。

通り過ぎる外の景色を横目で見ながら、うとうとした。

「なぁ」

貴「…ん？何？」

「ほんとに何もしてねぇの？」

貴「当たり前じゃん」

「……」

それ以上のことは聞いてこなかった。

珍しいな…

いつもならガミガミ言ってくるのに…

「…もうダメ」

貴「え？」

「男と遊ぶの、もう禁止」

私は少しイラッとした。

「いい？OKももうしない。
今日だって俺すげー我慢したんだからね？」

貴「でも、サバゲーって男性が多いし…」

「調べたら女性だけのもあるらしいじゃん。
わざわざ男だらけのとこに行かなくても、女だけのがあるならそこ行きなよ」

貴「男が多くなるのは必然だもん」

「ならやめれば？」

貴「はぁ？！」

なんなのコイツ…

「俺はお前が心配だから言ってんの」

貴「…」

私は押し黙った。