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第22話 ページ22
はぁ…と息を吐き、目を開けた。
床には弟者さんが、ソファーには兄者さんが寝ている。
お「落ち着きました？」
貴「はい」
2人が寝始めた時、私はひたすらお酒を飲みながら泣いてしまった。
貴「ごめんなさい、突然」
お「んーん、大丈夫ですよ」
思ってるより、きてるんだな…
お「…あのさ」
貴「ん？」
おついちさんが頬杖を付きながら言った。
お「Aさんって、ほんとはもう冷めてるんじゃないですか？」
貴「え？」
お「Aさんと連絡先を交換した時に、なんで彼氏さんとの写真がないんだろうって思ったんです。
でも付き合い方にもいろんな人がいるし、今の子はそんな感じなのかなって思ったけど、」
おついちさんは視線を私のスマホに向けた。
お「彼氏さんからの連絡、ずっと無視してますよね」
貴「……冷めてる、のかもしれないですね」
その時、おついちさんは私の肩を強く押した。
目を開けると、私は床に押し倒されていた。
貴「…え？」
お「なんで別れないの？」
頭の中が真っ白になった。
お「確かに日常が非日常に変わるのは怖いよ。
でも、そんなつまらない日常で満足できる？」
私は顔を逸らした。
お「俺はAさんを泣かせるようなことしないよ」
それは、どういう意味なのか。
貴「…確かにおついちさんの言う通りです」
目だけをおついちさんに向けた。
貴「でも、こんなことしてる時点で非日常は始まってる」
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作者名：華ヶ崎レオ
| 作成日時：2018年3月13日 0時
