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第25話 ページ26
メラメラと燃える拠点。
私達は遠く離れた丘からそれを見つめていた。
さよなら、お父様…
振り返り、桜の幹に手を置いた。
貴「…この桜を見るのも最後かもしれないわね」
ここでいちくんと再会したの、懐かしく思う。
貴「行きましょ」
私達は丘を下った。
「お嬢、あたい海の見えるとこがいいよ」
貴「海？」
「港とかじゃなくて、島とか海岸沿いとか」
「いいですね。
貿易とかしやすそうです」
貴「そうね、海の近くもいいわね」
みんなの顔に、笑みが戻った。
おついちくん
私はあなたが無事ならそれでいい。
もうそれ以上のことは望まない。
さよなら
私のことは忘れて、幸せになって。
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作者名：華ヶ崎レオ
| 作成日時：2018年2月28日 18時
