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第12話 ページ13

アジトについた頃には、外は雨に濡れていた。

私は窓際に座り、じっと外を見つめていた。


貴「お姫様、か」


なら、私の王子様は誰だろう。

そもそも王子様のいないタイプのお姫様かも。


貴「どこに行っても、私は1人なのね」




《おついち》


お「あー、焦ったぁ…」


迷子になったミーシャちゃんを無事保護し、アジトに帰った。


お「でもよく見つけたね」

弟「女の人が見つけてくれたんだよ」

お「女の人?」

弟「黒いドレスを着ててね。
すっごい美人さんだった!」

兄「たわわ?」

弟「すぐそれ言う!
けどまぁ、うん、それなりに、うん」

お「へぇ〜、会いたかったなぁ〜」

弟「でも、どこかで聞いたことある声だったんだ」

お「え?」


弟者は顎に手を置き、「そう、どこかで…」とつぶやいた。


兄「会ったことあるとか?」

弟「わかんないや」

お「まぁすぐ思い出すんじゃない?」


じゃ、俺やることあるから。と二人に手を振り、部屋に戻った。

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作者名:華ヶ崎レオ | 作成日時:2018年2月28日 18時

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