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第5夜 ページ5
一「あ〜楽しかった！」
貴「ほんとだね」
一「でも幸せな時間もそろそろ終わりか〜」
私も久しぶりに伸び伸びと遊べた気がする。
三好くんのおかげかな。
一「…え？」
貴「三好くん？」
突然三好くんがスマホの画面を見て首を傾げた。
一「…時間が戻ってる」
貴「え？！」
自分のスマホを見ると、
貴「8時…15分…？」
さっき見た時はもうすぐ夜中の11時になるところだった。
貴「まさか、ループしてるの…？」
一「もしループしてるなら、俺がここに来たのが8時ちょっと過ぎぐらいだから戻ったら会えるかも」
貴「行ってみよ！」
一「うん！」
三好くんと人をかき分けながら戻った。
一「…いないね」
貴「じゃあただ壊れちゃっただけ？」
「お！そこの美男美女のカップルさん！
安くするよ！」
貴「え？」
この声とセリフ…
貴「ありがとうございます。
けど、お付き合いはしてないんです」
「ありゃ、そうなの？
でもお似合いだよ、あんたたち」
一「…ほんとにループしてるっぽいね」
貴「そうみたい…」
私達はさっきと同じように答え、唐揚げを購入した。
一「お金も元に戻ってるし、なんか妖怪に騙されてるみたいじゃない？」
貴「確かに」
同じベンチに座り、また唐揚げを食べた。
貴「今度は落とさないように」
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作者名：華ヶ崎レオ
| 作成日時：2017年8月10日 16時
