【A3!】だらりと垂れた、充電コード (ページ10)

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10ボルトページ10

貴「お待たせしましたぁ！
萌え萌え♡キュンキュン♡アイスコーヒーです！」

万「ふぐっ…」

吹き出す万里くんにアイスコーヒーを置いた。

貴「それでは～、ご主人様にAちんから萌え萌えミルクのプレゼントで～す！」

万「A…ちん…」

貴「萌え萌え、キュンキュン、甘～くなぁれ！」

コーヒーの中にミルクを入れ、クルクルとかき混ぜた。

万里くんはもうヒーヒー言いながら笑っている。

紬さんは、若干引いている。

貴「Aちんの魔法で、コーヒーは甘くなりましたぁ～！」

あー楽し

貴「次はオムライス～！」

コトン、と紬さんの前にオムライスを置いた。

貴「ご主人様、このケチャップでお絵かきしてもいいですか？」

紬「お、お願いします…」

お店上、オムライスに絶対描かなきゃいけないのはハート。

ハートさえあればなんでもいいらしい。

私は慣れた手つきでハートマークとニコちゃんを描いた。

貴「美味しくなぁれ！
にこにこマークの魔法だよぉ～！」

紬「ありがとうございます…」

ほんとにごめんなさい紬さん…

文句を言うなら目の前で笑い転げてる摂津万里くんに言ってくださいね。

すると紬さんはオムライスを見て微笑んだ。

貴「紬さん？」

紬「なんだか楽しいところですね。
少し怖かったけど、Aさんの姿を見て安心しました」

貴「えっ…」

紬「オムライスもとっても美味しそうですし」

紬さんは私の方を見て言った。

紬「似合ってますよ、メイド服」

ボゥッ！と顔が赤くなった気がした。

貴「あ、りがとう…ございます…」

なんか、メイドやってよかったって思えてきた…