【A3!】だらりと垂れた、充電コード (ページ6)

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6ボルトページ6

貴「おはよ～」

一「おはぴ～Aちゃん！」

臣「おはよう」

貴「あら、珍しい組み合わせだね」

朝起きると、一成くんと臣くんが机を挟んで座っていた。

一「うちの大学の友達がジグソーパズル作ってくれたんだ～」

貴「え、このジグソーパズルをお友達が？」

一「そそ。
んでもなかなか難しくて進まないのよ。
それでおみみが手伝ってくれてるってわけ」

貴「そういうことね」

臣「普通のジグソーパズルかと思ってたんだが、流石は美大生と言うのかとても難しくてな…」

貴「じゃあ私も手伝うよ。
ジグソーパズル好きだし」

一「ほんと？！マジ助かる！」

とは言ったものの

貴「…なにこれ、難しすぎでしょ」

一「でしょ～？」

かれこれ1時間半。

少しは進んだものの、ほぼ穴ぽこ状態。

ジグソーパズルに描かれている絵はとても素敵なのだが、どこが正解なのか見分けがつかない。

なにより、見本がないのが辛い。

臣「なんか、目がチカチカしてきたな…」

貴「疲れだよ…」

一「んー！ムズすぎ…」

もうお手上げ！と言いかけたその時

左「お前ら何してんだ」

臣「左京さん」

貴「一成くんのお友達が作ったジグソーパズルなんですけど、難しくて進まないんです」

左「見せてみろ」

左京さんは散らばったピースから一つ持ち、少しキョロキョロした。

左「ここだろ」

左京さんの持っていたピースは、パチンと綺麗にはまった。

貴「すごい！！１発！？」

左「何が難しいんだこんなもん」

易々とパズルのピースをはめ込んでいく左京さん。

臣「すごいな…」

一「俺達が必死に考えた時間って一体…」

貴「まぁ頭働いたじゃん」

最後のピースをはめ、左京さんはふぅ…と息を吐いた。

臣「お疲れ様です」

左「少し手こずったが、まぁ簡単だったな」

一「フルーチェさんまじヤバたん！
頭良すぎ！」

左「こんなんで頭いいって判断するな」

そういつ左京さんは呆れ顔だが、少し満足そうだった。