【A3!】だらりと垂れた、充電コード (ページ5)

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貴「ふぅ」

風呂から上がり、頭をタオルで拭きながらソファーに座った。

給料もよかったし、新しい化粧品でも買おうかな～

紬「ただいま～」

貴「あ、紬さん、おかえりなさい。
遅かったですね」

紬「ちょっとバイトが長引いちゃって…」

貴「今ご飯の用意しますね」

紬「お願いします…」

紬さんはネクタイを緩め、椅子に座った。

紬さんのスーツ姿、珍しいな。

相当疲れたみたいだ…

貴「はい、どうぞ」

紬「ありがとうございます」

貴「家庭教師、でしたっけ」

紬「そうなんです。
けど、今日は姉妹校の予備校に行ってくれって言われちゃって…」

貴「あら…」

紬「家庭教師って1体1なのでまだ楽なんですけど、大勢の前で話すのは演劇と違ってまた緊張が…」

貴「お疲れ様です」

紬「ありがとうございます。
Aさんもお疲れ様でした」

私はふふふ、と笑い、席を立った。

キッチンで洗い物をしていると、おいしそうに食べる紬さんが視界に入った。

紬さんって、かっこいいよなぁ…

スーツも似合ってるし、優しいし…

紬「ん？」

貴「わっ！ごめんなさい…」

紬「大丈夫ですよ、ご飯美味しいです！」

そ、そうじゃな…まぁいいか。

紬「ごちそうさまでした」

貴「お粗末さまでした」

食べ終わった茶碗を受け取り、スポンジで洗った。

貴「なんか新婚さんみたいですね」

紬「え？」

貴「なんつって～」

すると、紬さんの顔が首から徐々に赤くなっていった。

貴「紬さん？！」

紬「すみません、お風呂入ってきます…」

な、なんて純粋な反応…

あんな反応久しぶりに見た…