【A3!】だらりと垂れた、充電コード (ページ36)

今日:15 hit、昨日:2 hit、合計:74,960 hit

36ボルトページ36

監「はい、カレー」

コト、とカレーが前に置かれると当時にお腹も鳴った。

貴「い、いただきまふ！！」

口の中にジワッと広がるスパイス…

唾液が口の端から垂れそうになるほど

貴「美味しい…」

私はうっとりと目を細めた。

あっという間に完食し、幸せの溜息を吐いた。

貴「美味しかった～」

監「よかった。
でも、どうしてAの小学校に？」

貴「…彼とカフェで別れた後、突然後頭部を固いもので殴られたの。
気がついたらベッドの上にいて、それで…」

監「そっか…」

貴「けど、なんで私の居場所分かったの？」

万「左京さんのおかげだな」

貴「左京さん…？」

万「監督ちゃんが泣きながら左京さんに、Aの居場所を突き止めてくれって訴えたんだよ」

私はいづみを見た。

いづみは少し唇を尖らせて目線を逸らした。

貴「ありがとう」

着替えてくるね。と席を立ち、自分の部屋に戻った。

着替えてベッドに座ると、突然心にポッカリと穴が空いたような感覚になった。

まさか私が…

私は頭を振り、部屋を飛び出した。

貴「至さん」

至「おわっ、びっくりした…」

向かった先は至さんの部屋。

至「ノックくらいしてくれる？」

貴「ごめんなさい」

至「で、どうしたの」

貴「…勝負してください」

至さんはニヤリと笑い、おいで。と手招きした。

至「ちょうど2P欲しかったんだ。
この協力ゲーム終わったら勝負したーげる」

貴「わかりました」

コントローラーを受け取り、至さんの隣に座った。