【A3!】だらりと垂れた、充電コード (ページ31)

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31ボルトページ31

ーAー

ぼーっとする意識の中、数人の笑い声が聞こえてきた。

私、何が…

「マジうけるんだけど」

「つか、こいつがAとかありえねーわ。
いつの間にこんなイイ女になったん」

「しらね」

貴「…うー…」

「あ、起きた」

手が縛られてる。

服も脱がされてるし、ところどころが痛い。

「気分はどうだ？」

貴「………」

こいつの顔、見たことある気がする。

「久しぶりだな、名無し女」

貴「…お前」

このあだ名で呼ぶのは、過去に私をいじめていたヤツしかいない。

てことは

一気に意識が戻り、怒りが頭を支配した。

貴「てめぇ！！マジふざけんなよ！！」

「おいおい、お前の元カノ怖くね？」

「そうか？小型犬だろ」

「わろ～」

つるんでやがったか…

「お前の今の格好をMANKAIカンパニーの監督とやらに送った」

貴「！！私の…！」

「おっと暴れるなよ。
今はまだ監督だけだが、後に全団員に送る。
あぁ俺達の場所は絶対わかんないようになってるから」

貴「…どうしてこんなことを…」

すると元カレが私に近づき、目線を合わせた。

「俺を振った元カノが、どんな面で他の男に抱かれるか見たくてさぁ…
まぁもう見たからいいんだけど、とりあえず取ってあるって感じ？」

貴「てめぇマジふざけんなよ！
お前が…！」

「浮気したから、だろ？
だから浮気じゃねぇって」

スッと立ち、私を見下すように笑った。

「ちょっと遊んだだけだっつっただろ？」

私は怒りを通り越し呆れた。

こいつは、自分が満たされればなんでもいい。

充電さえできれば、まだ使えるものでも捨てるクズだ。

呆れて涙も出てこねぇよ。

私はうつむき、顕になった下着を見つめた。

あーぁ、使い物にならない充電器になっちゃった…