28ボルト ページ28
ズズ、と鼻をすすり、涙を拭った。
貴「よし…」
紬「落ち着きましたか？」
貴「はい。
ありがとうございます」
紬「いえいえ。
あ、夕食冷めちゃいましたね…」
湯気の立っていた夕食は、生温くなっていた。
貴「大丈夫です。
生温いのは慣れてますから」
スプーンを手に取り、カツカツと食べていく。
やっぱりいづみのカレーは美味しい。
紬「なんだかAさんを見てると、幸せになれそうな感じがしますね」
貴「え？」
紬「俺、いつもAさんから元気をもらって1日頑張ってるんです。
朝とか起きたくないな〜って思っても、Aさんを見るとスイッチが入るので頑張れるんです！」
私が誰かを元気づけている…
紬「だからAさんが元気ない時、俺が元気にしてあげようってずっと思ってたんです」
私は恥ずかしさで肩をすくめ、誤魔化すようにカレーを頬張った。
紬「ほんとに、よかった」
そう言って、ふにゃっと笑った。
いかん、吸い込まれる…
私はティッシュで口元を拭い、水を一気に飲んだ。
貴「ご、ごちそうさま！！」
あの笑顔、24歳のやる笑顔じゃないよ！！！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 211人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
華ヶ崎レオ(プロフ) - クレイジー蜜柑★さん» ありがとうございます(*´-`*)頑張ります！！ (2017年8月5日 10時) (
レス) id: a8b7c32919 (このIDを非表示/違反報告)
クレイジー蜜柑★(プロフ) - この作品凄く面白くて好きです！いつも更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2017年8月5日 2時) (レス) id: 64693996aa (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：華ヶ崎レオ
| 作成日時：2017年7月29日 14時
