第31話 ページ31
カサカサと折り紙を破かないように開いた。
貴「…」
そこに書いてあったのは
『好きです』
細く、素朴な字でそう書いてあった。
貴「太一くん…」
私はスマホを取り、太一くんに電話をかけた。
太『もしもし』
貴「太一くん…」
太『読んだッスか…?』
貴「読みました」
じんわりと涙が視界を覆った。
貴「太一くんの口から…聞きたいです…」
ポタ、と机に涙が落ちると
太『……Aちゃんが、好き…』
貴「私も…太一くんが好きです…」
いつ死ぬか分からない私を好きになってくれた。
こんな私を…
太『え…えぇ!?
嘘、ほんと!?』
貴「ほんとです…」
言葉で言い表せないほど嬉しくて、ギューッと胸が締め付けられているような気分。
私の、最後の幸せ
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華ヶ崎レオ(プロフ) - みこはんさん» ありがとうございます!とっっっても嬉しいです!初めはこんな結末じゃなかったので、大丈夫かなと心配でしたがそう言っていただけて安心しました!(*´-`*) (2017年8月1日 0時) (レス) id: a8b7c32919 (このIDを非表示/違反報告)
みこはん(プロフ) - 何回見ても泣けます(´;ω;`)たった36話でここまで中身の濃い小説はなかなか見ないので凄いと思いました!次の作品も楽しみにしてます。 (2017年8月1日 0時) (レス) id: af3c32f75f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:華ヶ崎レオ | 作成日時:2017年7月17日 22時