検索窓
今日:7 hit、昨日:0 hit、合計:22,719 hit

第12話 ページ12

その夜


太「……」


いつも見ている恋愛ドラマを見て溜息を吐いた。


なんか、集中して見れないな…


臣「溜息なんて吐いて、太一らしくないぞ?」

太「臣くん…」


キッチンから手を拭きながら出てきた臣くんは、俺の隣に座った。


臣「何か悩みでもあるのか?」

太「あー、いや、ちょっと…」





臣「ふ〜ん…そういうことか」

太「お、俺っち、変なんスかね…」


臣くんに今の心情を話すと、やさしく頭を撫でてくれた。


臣「太一、それは変なんかじゃないぞ」

太「そうッスか…?」

臣「それは誰にでも訪れることだし、みんな経験することだ」

太「臣くんも?」

臣「あぁ」


臣くんもこんな複雑な気持ちになる時がくるのか…


臣「きっと太一は、幸のお姉さんを好きになりかけてるんだな」

太「えぇ!?」


俺は反射的に両頬に手を置いた。


太「そ、そんな好きなんて!
確かにAちゃんは可愛くて、綺麗で、素敵な女性だと思ってるッスけど…!」

臣「落ち着け落ち着け」


じんわりと熱くなる顔を冷やそうと両手で仰いだ。


臣「そうか、太一ももうそんな歳か」

太「臣くん俺っちのことなんだと思ってるんスか!?」

臣「弟、かな?」

太「俺っちこれでも長男ッス!!」


もし、Aちゃんに恋をしてしまったら。


そして、お付き合い…とかしたら…



太「ああああああああ!!!!!」

臣「うおっ!」


幸ちゃんに…殺される…

第13話→←第11話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (39 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
64人がお気に入り
設定タグ:A3! , 華ヶ崎レオ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

華ヶ崎レオ(プロフ) - みこはんさん» ありがとうございます!とっっっても嬉しいです!初めはこんな結末じゃなかったので、大丈夫かなと心配でしたがそう言っていただけて安心しました!(*´-`*) (2017年8月1日 0時) (レス) id: a8b7c32919 (このIDを非表示/違反報告)
みこはん(プロフ) - 何回見ても泣けます(´;ω;`)たった36話でここまで中身の濃い小説はなかなか見ないので凄いと思いました!次の作品も楽しみにしてます。 (2017年8月1日 0時) (レス) id: af3c32f75f (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:華ヶ崎レオ | 作成日時:2017年7月17日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。