【ヒロアカ】ヒーローって２ (ページ7)

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第7話遅刻ページ7

ー緑谷出久ー

お「デクくん…」

Aさんのあの目…

本気で…

出「行こう！麗日さん！」

お「うん！」

教室を走って出た時、かっちゃんとぶつかった。

爆「ってーなクソが！前見ろ！」

出「ごめんかっちゃん！
でも今急いでるから！！」

爆「は！？
待てコラ！デク！！！」

お「ヒィィ！！追いかけてくるよ！！」

ごめんかっちゃん。

今はAさんの方が優先なんだ。

爆「おい！」

出「うっ」

お「デクくん！？」

かっちゃんに後ろ首を引っ張られ、無理矢理止められた。

爆「朝からイライラさせんじゃねぇよ！」

出「だからごめんって言ったじゃないか！
今は急がないとダメなんだ！」

爆「何でだよ！」

言うか言わないか…

でも、かっちゃんならいい戦力にはなるだろう。

出「…Aさんが、敵(ヴィラン)と戦っているから！」

爆「はぁ！？」

お「待って待って！私が説明する！
だからデクくんは行って！」

出「わ、わかった！」

爆「あっ！」

かっちゃんの手から逃れ、必死に走った。

外は雨が降っていて、すぐに制服は濡れてしまった。

どこだ

どこにいる。

「やばかったなー」

「相手の子、雄英高校のだろ？」

横を通り過ぎた2人の男性の会話が耳に入った。

出「すみません、そのお話詳しく聞いてもいいですか？！」

「え？あぁ、さっき雄英高校の女子生徒と女の人が戦っててさ～
やばかったよな？」

「そうそう。
雄英高校の女の子の方はもうボロボロで」

出「それはどこですか！？」

「そこの角を曲がったとこの大通りだよ。
今はどうなったか分かんないけどね」

僕は礼を言って、言われた通りの場所へ走った。

ボロボロって……

これはまずい…

出「Aさん…お願い！！」

無事でいてくれ！

現場に着いた時、それはもう遅かった。

目の前に広がっていたのは、雨に打たれて広がる血の絨毯と、そこにうつ伏せに倒れるAさん。

そして、笑い続けるAさんのお母さんだった。

出「そ、んな…」