【ヒロアカ】ヒーローって２ (ページ4)

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第4話衝撃ページ4

そろそろみんなの名前を覚えてきた頃。

私とお茶子ちゃん、出久くんで下校していた。

お「A組には慣れた？」

貴「うん！
もう毎日が楽しい！」

出「よかった。」

？「そう…
あなたは雄英高校に入ったのね。」

声のした方を振り返ると

貴「……え？」

お「どした？」

出「Aさん？」

その人物を見た瞬間、時が止まったように体が固まった。

頭の中で赤い信号が光り、危険信号を発令した。

？「そこの2人は？友達かしら。
随分楽しそうね、A」

貴「あ、あ、」

お「……誰やの」

母「私はAの母です。」

ニッコリと微笑む母は、光のない目をしていた。

出「Aさんの、お母さん……？」

母「やっと見つけたわよ。
さぁ、家に帰りましょう。」

貴「い、嫌…
来ないで……」

ゆっくり近づいてくる母の足が止まった。

母「……来ないで、ねぇ…？」

貴「あ…」

母「雄英高校なんて通って何のつもり？
ヒーロー気取りかしら？
あなたはヒーローにはなれないのよ。」

お「そんなことない！」

母「…お友達には伝えてないのかしら。
あなたがヒーローになれない理由」

お「え…」

まさか…！

貴「おかさんやめて！！お願い言わないで！」

お母さんは、私を指さした。

母「Aは人を殺すために生まれたの。
敵(ヴィラン)になるために、生まれたのよ。
敵(ヴィラン)だから、ヒーローにはなれない。」

お「え…？」

貴「ち、違うのお茶子ちゃん！」

母「違う？
違わないでしょ？
だって現に、その緑の子を殺そうとしたわよね。」

母は指した指を私から出久くんに変えた。

母「失敗したけど」

出「殺そうとなんてしてない！
彼女は必死に…！」

お「Aちゃんが敵(ヴィラン)で、デクくんを殺そうとした…？」

貴「違う！私は敵(ヴィラン)じゃない…
信じてお茶子ちゃん…」

お茶子ちゃんは私とお母さんを繰り返し見た。

それはどちらを信じればいいか迷っているようだった。

母「今日はこのへんにしとくわ。
A、早く帰ってきなさい。」

お母さんは煙のように消えた。

私はガクンと膝の力が抜け、その場にしゃがみ込んだ。

出「Aさん…！」

貴「う、う…」

声を押し殺して泣く私を、出久くんは優しく背中を撫でてくれた。

それだけは、それだけは言われたくなかった。

お「……」