第28話 伝えたいこと ページ28
相「……よし。
んじゃあもう帰れ」
貴「はい、さよなら先生」
相澤先生にプリントを渡し、職員室を出た。
貴「やっと帰れる…」
緑「Aさん」
ん？と後ろを振り返ると、出久くんが立っていた。
貴「何？」
緑「来てくれない？」
スタスタ歩く出久くんの後ろを付いていった。
着いた場所はA組の教室。
貴「どしたの？」
緑「あのね」
出久くんは私に背を向けながら言った。
緑「伝えたいことがあるんだ」
出久くんはゆっくり振り返った。
彼の顔は、とても苦しそうだった。
緑「僕は地味で約立たずで、“個性”も充分に扱えない…だけど……！」
心臓が大きく脈打った。
緑「だけどね、Aさんが……」
出久くんの目からポロポロと涙がこぼれ始めた。
緑「好きなんです…
僕と、付き合ってください……」
私は驚いたが、すぐに微笑んだ。
貴「……ありがとう」
出久くんに近づき、そっと指で涙を拭ってあげた。
貴「泣くぐらい勇気を出して言ってくれたんだね。」
緑「……」
貴「出久くん、私ね、あなたのおかげで今の自分がいると思ってる。
出久くんは私にとってNo.1ヒーローだよ。」
私は出久くんの手を握り、微笑みながら言った。
貴「あなたとなら、この先どんなことも乗り越えられる気がする…」
緑「Aさん…」
貴「出久くんの気持ち、しっかりと受け取りました。
私で良ければ、お願いします。」
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華ヶ崎レオ(プロフ) - 樹我 舞雪さん» ありがとうございます！頑張ります！ (2017年6月10日 12時) (
レス) id: d996b1af9d (このIDを非表示/違反報告)
樹我 舞雪(プロフ) - 最高でした！他の作品も頑張って下さい！ (2017年6月10日 12時) (レス) id: 4dbed81eb1 (このIDを非表示/違反報告)
華ヶ崎レオ(プロフ) - 猫神さん» ありがとうございます(*´∀｀*)頑張ります！ (2017年5月9日 20時) (レス) id: d996b1af9d (このIDを非表示/違反報告)
猫神 - 面白いです!更新頑張ってください! (2017年5月9日 16時) (レス) id: 96f1f4ba3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華ヶ崎レオ
| 作成日時：2017年5月7日 20時
