【ヒロアカ】ヒーローって２ (ページ27)

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第27話おかえり日常ページ27

ー柊木Aー

貴「いってきまーす！」

母「行ってらっしゃい」

私はお母さんに手を振り、家を出た。

数日後、お母さんは退院し、すっかり元気になった。

出久くんも退院し、轟くんも少し早めに退院した。

貴「おはよう出久くん！
怪我はもう大丈夫？」

緑「おはようAさん。
もう大丈夫だよ。」

貴「よかった。」

お「おはよ～」

貴「おはよ、お茶子ちゃん」

この短期間でたくさんのことが起きたのに、まるでとても長く感じた。

お母さんが退院して家に戻ってきた時、お母さんは私に「人を救う“個性”って、素敵ね」と微笑んだ。

人を殺す“個性”から、救う“個性”に。

私は、もう悩まないよ。

緑「Aさんのお母さんは元気？」

貴「うん。
でも私の怪我の跡とか見ると悲しそうにするけどね。
気にしないでって言ってるのに」

お「やっぱ気にしてまうよな～…」

教室に入ると、轟くんと目が合った。

轟「おはよう」

貴「おはよ轟くん。
調子はどう？」

轟「もう大丈夫だ。
お前は？」

貴「私は怪我とかしてないから」

轟「いや、気持ちの方…」

貴「……大丈夫！」

私はピースを轟くんに突き出した。

貴「いつも通り元気だよ！」

轟「そうか。」

轟くんは小さく笑った。

轟「また何かあれば言え。
力になる」

貴「うん、ありがとう。
じゃあ早速で悪いんだけど…」

轟「ん？」

貴「え、英語の課題見せてくれない…？」

顔の前で両手を合わせ、お願いします！と頭を下げた。

轟「……自分でやれ」

貴「えー？！
力になるって言ったのに！」

轟「それとこれとは別だ。」

貴「そんな…」

轟「見せはしないが、教えてはやるよ」

貴「ほんと！？
ありがとう！」

緑「…………」