【ヒロアカ】ヒーローって２ (ページ26)

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第26話お手紙ページ26

貴「今までお世話になりました。」

お「寂しくなるなぁ…」

貴「学校で会えるじゃん。」

私は大きな荷物を持って笑った。

今日から私は家に帰る。

出久くん達の病室で、お茶子ちゃんにそう告げた。

貴「私がいなくなってもちゃんとご飯食べなきゃダメだよ？」

お「た、たまに作りに来て…」

貴「しょうがないなぁ。
あ、あとね、私が行ったらクローゼットの中を見て欲しいんだ。」

お「クローゼット？」

貴「うん。
クローゼットの衣装ケースの中。」

お「わかった。」

私はもう1度お礼を言い、お茶子ちゃんの家を出ていった。

ー麗日お茶子ー

お「……」

部屋に戻ると、ガラーンと静まり返っていた。

寂しくなるなぁ…

お「そういえば、クローゼットって何のことやろ」

クローゼットを開け、透明の衣装ケースを開けた。

そこには分厚い茶封筒と、白い封筒が。

お「なんこれ…」

茶封筒を開けると、たくさんのお札が入っていた。

次に白い封筒を開けると、そこにはAちゃんからの手紙が。

『お茶子ちゃんへ。

お部屋を貸してくれて、本当にありがとう。
お茶子ちゃんには助けられてばかりだったから、たくさん恩返しがしたいです。
茶封筒に入ってるお金は、私が働いて稼いだお金です。
いくら入ってるか分からないけど、使ってください。

お茶子ちゃんが私に言ってくれたたくさんの言葉にたくさん救われました。
ありがとうじゃ足りないくらい感謝してます。

今度は私がお茶子ちゃんのヒーローになれたらいいな。

じゃあまた学校でね。

Aより』

お「Aちゃん、働いとったん…」

学校で眠そうに目を擦っていたり、夜遅くに帰ってくる時があったけど、まさかバイトしてたなんて…

お「何言ってんの…
もうAちゃんはヒーローやん…」

私はへへへ、と笑いながら涙を拭った。