【ヒロアカ】ヒーローって２ (ページ24)

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第24話父の強さページ24

轟くんと出久くんは入院することになった。

出久くんは数日で退院できるそうだが、轟くんは1週間の入院を告げられた。

そして私は警察の方からお叱りを受けた。

このことは行き過ぎた親子喧嘩とし、なんとか収めてくれた。

入院棟の休憩室で、私は爆豪くんにジュースを渡した。

貴「はい」

爆「……んだよ」

貴「目を覚まさせてくれたお礼」

爆豪くんは舌打ちしてジュースを受け取った。

ストン、と爆豪くんの隣に腰を下ろした。

貴「ほんとにありがとね。
あの時爆豪くんにビンタされなければ、あのまま敵(ヴィラン)になってたかもしれない。」

爆「別に俺はお前を助けるためにやってねぇ。
ただ単にウザかっただけだ」

私は少し笑ってジュースを飲んだ。

爆「丸顔はどこだよ」

貴「出久くん達のところ。」

爆「てめぇは行かねぇのかよ」

貴「もう少ししたら行くよ」

お父さん、今頃警察の人に話してるのかな。

爆「テメェの親父よぉ」

貴「え？」

爆「あれ、明らかに手ぇ抜いてただろ。」

貴「……うん。
私にも分かった。」

お父さんにしては、らしくなかった。

お父さんの強さは私が一番知ってる。

なのにこんなあっさり逮捕された。

貴「なんでだろう」

爆「知らねぇよ」

爆豪くんは飲み終わった缶をゴミ箱に投げ捨てた。

爆「帰る」

貴「轟くん達の所には行かないの？」

爆「行くわけねぇだろ、胸糞悪い。」

そう言って彼は去っていった。

時計を見ると、もうすでに9時半をまわっていた。

私は2人のいる病室へ戻った。