【ヒロアカ】ヒーローって２ (ページ14)

今日:11 hit、昨日:0 hit、合計:22,316 hit

第14話不安ページ14

ー柊木Aー

相「ったく…
何してんだよ……」

貴「すみません…」

保健室に来た相澤先生は、私を見てため息を吐いた。

相「緑谷も爆轟も麗日もいねぇから、教員全員で探しに出るとこだったんだぞ」

貴「うぅ…」

相「どんな事情があろうと、自分ひとりの考えで動くな。
動いていいのは一人前になってからだ。
いいな。」

貴「はい…」

相「……まあ、事情は全て聞いたから、今回は目をつぶってやる。
次はないからな。」

相澤先生はそう言い、保健室を出ていった。

リ「そういうことだよ。
さ、制服に着替えて教室に戻りな」

貴「はい。
ありがとうございました。」

私は制服に着替え、教室に戻った。

教室のドアを開けると、ワッ！とみんなに囲まれた。

お「Aちゃん！！」

梅「もう大丈夫なの？」

貴「え、う、うん。」

切「緑谷達から聞いたよ！
登校中に敵(ヴィラン)に会ったんだって！？」

あ、そういうことになってるのか……

貴「そ、そうなの！
でももう大丈夫！」

八「まさか、雄英高校生襲撃事件と関係が…」

私はドキッとした。

が、余計な口を挟めば怪しまれるかもしれない、と思い笑って回避した。

爆「おい」

貴「え？」

爆「話がある。」

貴「……え？」

爆「昼飯ん時、教室残れ」

爆豪くんはそう言って席に戻った。

峰「おいおいおいおい！！！
マジかよマジか！！」

上「まさかまさかの～！？！」

峰「こ、く、は、くぅ～！？！」

爆「うっせぇな！！
んなわけねぇだろ殺すぞ！！」

話って、なんだろう…

もしかして、おかさんのことかな…

梅「Aちゃん、元気ないけど、何かあったの？」

貴「ううん！大丈夫！」

梅「何か我慢してるなら言った方がいいんじゃないかしら」

貴「我慢なんてしてないよ！
ちょっと疲れたぐらいで！」

梅「そう？」

敵(ヴィラン)として育てられた私は、そういう知識しかない。

でもおかさんは、私のことをヒーローと言ってくれたけど…

私は、不安だった。

外見はヒーローの卵、知識は敵(ヴィラン)。

まるでみんなを騙してる気分だ。

罪悪感で胸が苦しい。

私はキュッと唇を結び、席についた。