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第48話 相談 ページ17

貴「ドレスコード…か」


人生であるかないかの体験に私は頭を悩ませていた。


化粧はしたことあるけど、如何せん手元に下地すらない。

流石にすっぴんにドレスは…

そういう系統に詳しいのって確かポムフィオーレ寮だっけ。

ここに来てから1番関わらないようにしてたとこだけど…


貴「ええい」


私はデュースに電話をかけ、エペルくんの連絡先を聞き出した。


デュ『とりあえずエペルに教えていいか聞いてくるよ』

貴「お願い」

デュ『でも突然エペルの連絡先教えてくれってどんな風の吹き回しだ?』

貴「いーの。
頼んだよ」

デュ『はいはい』


デュースとの電話を切って直ぐに知らない番号から電話がかかってきた。


貴「もしもし」

エペ『あ、Aサン…の番号であってる?
僕、エペルだよ』

貴「デュースから聞いたんだ。
教えてくれてありがとう」

エペ『ううん。
ちょっとびっくりしたけど、嬉しい』

貴「なんで?」

エペ『なんとなく避けられてるような気がしてたから。
嫌われてなくて良かった』


私は過去の行動を振り返り、エペル君に謝罪した。


貴「嫌ってはないんだ。
ただちょっと、なんて言うか、ポムフィオーレって近づきがたい感じがあったから」

エペ『…気持ちはわかるよ。
ところで、突然どうしたの?』

貴「えっと…」


私は何とか言葉を選びながら忠実な嘘を付いた。


エペ『今度性転換魔法を使う機会があるからメイクの仕方を教えて欲しい?』

貴「そうそう。
なんかクロウリー先生から誰が1番性転換が上手いかコンテストみたいなのにエントリーしてみないかって言われて」

エペ『へぇー、初めて聞いた…
でも困ってるなら、僕でよければ協力させて!』

貴「ありがとうエペルくん!」


ごめんエペルくん。

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作者名:華ヶ崎レオ | 作成日時:2023年5月17日 20時

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