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第9話 ページ9
【A】
貴「あ、雨？」
学校が終わりグリムと寮に帰ってると雨が降ってきた。
雨はすぐ強くなり、寮に着く頃にはびしょ濡れに。
貴「やっば。
今日バイトなくてよかった」
グリ「ぷるるるるるるるる」
貴「おわーっ！！
あんよぶるぶるやめてよー！！」
グリ「びしょびしょは嫌なんだゾ〜…
A、早くタオル…」
貴「今持ってくるから待ってて」
乾いたタオルでグリムをゴシゴシ拭いた。
雨、結構強いな。
先輩傘持ってないよね、きっと。
貴「グリム、私ラウンジに顔出してくる」
グリ「え？休みなのにか？」
貴「うん。
フロイド先輩傘持ってないだろうし」
グリ「お前、ここ最近あいつの話ばっかりだな」
貴「え？」
グリ「どういう心境か知らねぇが、まじであいつらに関わるとろくな事ねーゾ」
私がフロイド先輩の話ばかり…する…か。
自覚なかったな
貴「そう、かな」
グリ「なにがだ？」
貴「んーん、何も。
グリムも着いてくる？」
グリ「もう濡れるのはごめんなんだゾ。
俺様は留守番しとく」
貴「わかった。
遅くはならないから先寝てなよ」
グリ「まずは体を温めたい…」
貴「暖炉炊いてあげるね」
私もべしゃべしゃだし、暖炉炊いたらお風呂入ろっと。
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作者名：華ヶ崎レオ
| 作成日時：2023年4月16日 17時
