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第7話 ページ7
フロ「で？」
貴「へ？あ、いや、ちょっと仕事でミスっちゃって」
フロ「何したの？」
貴「オーダーミスして、その、迷惑を掛けたといいますか…
今日すごく忙しくて、フロイド先輩達いなかったから結構あたふたしちゃって」
フロ「そっか」
フロイド先輩は優しく微笑むと私の頭を撫でた。
フロ「忙しかったのにミス1つなのは偉い偉い」
貴「…1つでもミスはミスっすよ」
フロ「その1つを大きなものにするか、小さなものにするかで小エビちゃんの気持ち変わるでしょ？
俺はそういうの気にしなーい」
先輩のこういうところは人として好きだ。
普段だらけていてもしっかり見てるし、発言にブレがない。
貴「…あ、あれ？」
気づくと少しだけポロッと涙が出た。
貴「やだ、もうなんだよぉ」
フロ「あららら、大丈夫？」
貴「すんません、初めてのミスで色々考えちゃってて…」
フロ「ミスくらいみんなするって。
ほら、おいで」
先輩はキュゥと私を抱きしめた。
フロ「小エビちゃん頑張ったね〜
いい子いい子〜」
貴「こ、こどもあつかい…しないでくださいよ」
フロ「ん〜？
あ、鼻水だけは付けないでね」
貴「つけません」
これが付き合うってことなのかなぁ…
悪くないかも、と思い始めてる。
フロイド先輩を好きかどうかはまだ判断できないけど、居心地はとてもいい。
とても。
フロ「明日は俺もラウンジいるからね」
貴「私休みです…」
フロ「えぇ〜出勤にしてよ」
貴「嫌です」
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作者名：華ヶ崎レオ
| 作成日時：2023年4月16日 17時
