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第23話 ページ23

「えーそれでは皆様〜
今日も今日とて」


「「お疲れ様でーす」」「「かんぱーい!」」
「「うおー!」」「「いえーい!」」


「なんでそろってねーんだよ!」


閉店後のモストロラウンジにワイワイ騒ぐ声が響く。

私も疲れと空腹で頭がいっぱいだったのに、もう忘れて笑っていた。


「リーチ達とアズールは?」

「後で来るってー」


んー、このパスタおいしぃ〜!!

こっちの唐揚げも!


「Aさん、これも食べなよ!ほら!」

貴「あざます!」

「いい食べっぷりだね」

貴「お腹すいてたんで」


くぅ〜!美味い!

モストロラウンジ最高!!


と、ご飯に感謝していると隣に座っていた先輩従業員が少し近づいてきた。


「Aさんって、好きなやつとかいる?」

貴「好きな人、ですか?」


頭に浮かんだのは…



ーフロ「小エビちゃん!」ー



貴「…どう、なんですかね。
まだ分からなくて…」


正直好き。

もう好きになってる。

けど


貴「モヤモヤで止まってます」


伝えたら、あなたは満足してどこかへ行ってしまうでしょう…


「そっか。
そういう時あるよな」

貴「先輩こそ、いらっしゃるんじゃないっすかー?」

「お、俺?俺は…」


どことなく耳が赤い先輩。


あれ、もしかしてこれ…


「俺は、いるよ」

貴「そうなんですね」


私のこと、だ。


「ねぇAさん、これ終わったらさ、話があるんだ」


フロイド先輩からは感じられなかったこの雰囲気。

私はグラスを握る力を強めた。

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作者名:華ヶ崎レオ | 作成日時:2023年4月16日 17時

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