第19話 ページ19
貴「またのお越しをお待ちしております」
やっと閉店し、もぬけの殻となった店内を見て息を吐いた。
ジェ「お疲れ様です」
貴「お疲れ様です…
もうめちゃくちゃ疲れましたよ…」
ジェ「でもミスひとつなく終わらせられましたね」
素晴らしい。とジェイド先輩は小さく拍手してくれた。
確かに今日、ミスしてないや。
貴「先輩たちがカバーしてくださったおかげっす」
ジェイド先輩はニッコリ微笑んだ。
「Aさんお疲れ様」
貴「あ、お疲れ様です」
「Aさん明日もシフト入ってるよね？
一般公開最終日は各自でお疲れ会みたいなんやるんだけど参加する？」
貴「ここでっすか？」
「そ！」
貴「いいですねぇ、楽しそう！
フロイド先輩達も参加するんすか？」
「いつも誘うんだけど毎度断られるから今回は見送りかなぁ…
リーチたちとアズールには悪いけど」
貴「あら…」
来ないんだ…
ちょっと残念かも。
「だからさ、俺らでパーッと…」
フロ「楽しそうな話してんじゃーん」
ずむ、と頭に腕を置いてきたのはフロイド先輩。
先輩はいつものにこにこ顔だ。
フロ「なに？お疲れ会やんの？
俺らも今回は参加するよ〜」
「え、でもいつも集計とかいろいろあるって」
フロ「あるよ？でも参加するから。
それとも、小エビちゃんと一緒が良かった？」
貴「え？私？」
「い、いや、そーいうんじゃ」
フロ「ならいーじゃんね」
「まぁいつも誘ってたしな。
悪いなリーチ、なんかハブみたいなことして」
フロ「いーよ」
「じゃ、俺レジ締めしてくるから」
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作者名：華ヶ崎レオ
| 作成日時：2023年4月16日 17時
