【ツイステ】小エビちゃんのことが知りたくて

29個目 腹くくれ ページ29

【A】


フロイド先輩に返事を返せず早数日。

いよいよバスケ部の練習試合の日になってしまった。


貴「お願いします」

ヴィ「任せてちょうだい」


朝からヴィル先輩に髪の毛とメイクを整えてもらい、腹を括る準備は万端。


ヴィ「落ちないようにウォータープルーフでメイクしてキープミストもかけておいたから泣いても大丈夫よ」

貴「朝早くからありがとうございます」

ヴィ「気にしないで。
今のあなた、別人のように素敵よ」

貴「…はい」

ヴィ「さあ、行きなさい。
良い報告待ってるわ」


ヴィル先輩に向かって大きく頷き、ポムフィオーレ寮を出た。





体育館では既にウォーミングアップが始まっていた。


少し遅れたかな。


エ「あ、おーい！A！」


手を振るエースに駆け寄ると驚いたような顔をした。


エ「おま、どうした…それ」

貴「ヴィル先輩にお願いしたの。
どう？」

エ「どうって、すっげー似合ってる以外ねーって！
最高じゃん！！」

貴「ありがと」

エ「マネージャーに軽く仕事教えてもらえよ」

貴「うん」


マネージャー席に座る人達に軽く挨拶した。

そしてコートを見るとストレッチしてるフロイド先輩と目が合った。

手を振ると先輩は駆け足で近づいてきてくれた。


フロ「小エビちゃんめっちゃ可愛い！」

貴「ありがとうございます…」

フロ「なんかめっちゃ頑張れそうな気がする！」


フロイド先輩は髪の毛が崩れないように優しく頭に手を乗せた。


フロ「応援しててね」

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