第7話 ページ7
エ「んじゃ、おつかれ〜」
デュ「また明日な」
貴「またね」
グリ「じゃーなー！！」
エースくんとデュースくんに手を振り、鏡からオンボロ寮に帰寮。
このボロさにも慣れたものだ。
グリ「A〜お腹空いたんだゾ〜」
貴「そうだね、すいたね」
グリ「今日の飯は焦げてないやつがいいんだゾ…
昨日は甘かったし、そのまた昨日は辛かったし…」
貴「うっ」
ここに来てからというもの、人生で初めての料理を続けているのだが未だに成功例がない。
初めて触る器具、調味料、そして初めて聞く分量や料理の手順…
学ぶことが多すぎる。
うちにいたシェフへの有難みをさらに感じた。
貴「き、今日はどこか食べに行こうか…」
グリ「いいのか！？」
貴「流石に毎日僕の失敗料理ばかりだと、グリちゃんも体壊すし」
グリ「やったー！」
貴「そういえばモストロラウンジってカフェがあるとデュースくんから聞いたからそこ行ってみよっか」
グリ「おう！」
私は早速制服から着替え、カフェに向かった。
カフェの中に入ると、なかなかムーディな感じでどこか私には懐かしく思える雰囲気だった。
あぁこの感じ…すごーく落ち着きますわ…
よかった、一応ちゃんとした服装で来て。
まだ私のセンスは落ちてなかったみたいで安心しました。
「ようこそモストロ･ラウンジへ。
2名様でよろしいでしょうか」
貴「はい」
「お席までご案内致します」
貴「グリちゃん、ここでは大声とか出しちゃダメだからね」
グリ「お、おう…
この雰囲気だと流石のオレ様も暴れられないんだゾ…」
貴「どこの飲食店でも暴れちゃダメ…」
でも、雰囲気にしてはガヤガヤしてる感じね。
あら、ここほとんど学生しかいない…？
貴「この雰囲気でラフな服装や制服の人まで…
もしかしてドレスコードはいらない…？
私の思ってるものとはかなり違うものなのかしら」
グリ「A、なにブツブツ呟いてるんだ？
魔法解けてねーぞ」
貴「え、あ、ごめん。
なんか想像してたとこと違ってさ」
グリ「確かに意外とうるさくて緊張しないんだゾ。
学生が多いみたいだしな」
貴「まぁいいや、とりあえずなにか頼もうか」
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作者名：華ヶ崎レオ
| 作成日時：2023年3月10日 22時
