第27話 賭け ページ27
貴「美味しい」
フロ「でしょー?」
フロイドさんはミートソースパスタを作ってきてくれた。
フロ「俺意外と料理すんの好きなんだ。
モストロラウンジのメニューもたまに作ってるよ」
貴「じゃあ、これからはフロイドさんのメニュー食べられるんですね」
フロ「たまーにね。
でも小エビちゃんが食べたいってならやるー」
フロイドさんって、よく私のために何かしてくれること多いよな。
前からだけど、意識してしまうのも無理ない…
だけどそれが善意だけなら。
相手が何も思って無かったら。
ただ私の存在が珍しいからってだけなら。
私は…
貴「…」
フロ「小エビちゃん?」
貴「ご馳走様」
空になったお皿を机に置き、手を合わせた。
フロ「どしたの?」
貴「あの、聞いてもいいですか」
フロ「ん?」
貴「フロイドさんは私のこと、どう思ってらっしゃるの?」
フロイドさんはポカンとしたが、すぐハハハと笑った。
フロ「変なこと聞くね」
貴「ちょっと気になっただけですわ…
別にそんな、大きなことは…」
フロ「おいで」
貴「…え?」
両手を広げ、優しい笑顔と声で
フロ「おいで、小エビちゃん」
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作者名:華ヶ崎レオ | 作成日時:2023年3月10日 22時