第12話 ページ12
フロ「小エビちゃーん!!」
貴「あ、おはようございますフロイドさん」
朝、登校してたら後ろからフロイドさんが走って来た。
フロ「おはよー。
ねぇねぇ、一時間目なあに?」
貴「今日は魔法歴です」
フロ「俺体育〜!
朝から体動かせるってちょー良くない?」
貴「僕は…なるべく避けたいですね」
フロ「えぇ〜」
昨日から変わって打ち解けた様子のフロイドさん。
私も正直、秘密を守ってくれるならいいかと思えるようになった。
本当はちょっとだけブローチ引きちぎったことだけは根に持ってる。
グリ「なんだお前ら、仲直りでもしたのか?」
フロ「したした。
仲直りどころかちょー仲良し」
グリ「不良が絡みに来てるようにしか見えないんだゾ」
フロ「そんなことないよねぇ小エビちゃん」
貴「あ、あはは〜」
フロイドさんは気づいているのだろうか。
周りから注目されていることを…
多分グリちゃんの言う通りに見えてるからなんだろう。
フロ「んじゃ、俺先行くわ。
じゃねー」
貴「はい」
フリフリと手を振り返すと、また後ろから声をかけられた。
デュ「おはよA。
お前も大変だな…」
貴「え?」
エ「なんかあったらいつでも言え?
あの人すっげーから…」
貴「ええ?」
エースくんとデュースくんはまるで憐れむかのように私の肩を優しく叩いた。
エ「あの人、2年のフロイド先輩ってんだけど、なかなか厄介な気分屋でさー。
同じバスケ部なんだけど練習にも来ないんだよ」
貴「2年…」
デュ「ほんと、なんかされたら直ぐに俺に言うんだぞ」
貴「まって、そんなに危ない人なの?!」
フロイドさんって一体何者!?
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作者名:華ヶ崎レオ | 作成日時:2023年3月10日 22時