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第20話 摩訶不思議 ページ20
グリ「あれ？お前今までどこ行ってたんだ？？」
貴「色々あったの…」
カバンを置いてブローチを外し、ベッドに倒れ込んだ。
疲れた…
寮に帰って来たら来たでどっと疲れが…
貴「うわ！」
ブローチを見ると魔法石が黒に近いグレーに変わっていた。
貴「何これ…
色が変わってる…」
もしかしてこれ、初めの方説明されたブロットってやつかしら…
思い返せば、ずっと休まる時がなかった…
貴「ごめんグリちゃん、私もう寝るわね…」
グリ「もう寝るのか？
飯はどーすんだ？」
貴「私はいらないわ。
グリちゃんのは…ごめんなんとかして」
グリ「えぇ！？」
明日は休みだし、ゆっくりしろってことよね。
復習とかもろもろしたかったけど…
貴「ごめん…」
目が覚めたのは朝方のこと。
誰かに名前を呼ばれたような気がして起きてしまった。
足元で眠るグリちゃんを起こさないように寮を出た。
まだ聞こえる…
誰が私を呼んでるの？
追いかけて着いた先はあの浜辺だった。
貴「誰？」
人の気配がして振り返った。
ぼんやりとして見えないが誰かが立っているのが確認できる。
貴「あなたなの？」
ハッとして足元を見ると、海の水が足首まで迫っていた。
これはまずい。
本能がそう言った。
貴「走れない…」
走れないどころか海に足を取られて動くことも出来なかった。
海水はどんどん水かさを増し、ついには私の胸元まで浸かった。
貴「夢なら醒めて！お願い！！」
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作者名：華ヶ崎レオ
| 作成日時：2023年3月10日 22時
