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009号室 ページ9

貴「おはよ」

ミ「おはよ〜
今日はお休みよね?」

貴「うん。」


転入した次の日がまさかの休日。

私としては面白くない。


ミ「どっか出かけてきたら?
ここら辺いろいろあるから面白いわよ」

貴「じゃあ散歩してくる」

ミ「ならボディーガードがてらほかの子を…」

貴「1人で行くよ」

ミ「あらそう…」


私は自室でパーカーとジーパンに着替え、財布とスマホを持って家を出た。

ここに来てまだ3日しか経ってないのに、なぜか異様に馴染んでしまった。

とりあえずぶらぶらするか。




貴「へぇ〜、ここ駄菓子屋なんてあるのか」


古風な家に昔ながらの駄菓子屋か。

カラカラと扉を開けると、おばちゃんが笑顔で座っていた。


「いらっしゃい」

貴「これと、これ」

「60円ね〜」

貴「ん」

「はい、丁度ね。
あんた、見ない顔だね」

貴「一昨日引っ越してきた」

「あらあら、あなたが引っ越してきた子かい。
まぁなんて可愛いの。」

貴「どうも」

「またおいで」


可愛いって言われた。

駄菓子屋で買ったお菓子を口にくわえながら先に進んだ。


近くにコンビニ、スーパー…

本屋に小学校…

ほんとにいろいろあるな。

あのコンビニは夜中に行くにちょうどいい距離だ。


ま、菓子も尽きたし帰るか。


と、思ったその時


「ねぇ、あれAじゃない?」

「ほんとだ。
こんなとこにいたんだぁ」

貴「…てめぇらか」


私の前に現れたのは、3人の女達だった。


「お前この近くに住んでんの?」

貴「別に」

「変わらないね。
その態度」


1人の女が私の胸ぐらを掴んだ。


貴「離せよ汚ぇ…」

「はぁ?誰に向かって言ってんだよ!」


ドンッ!と突き飛ばされ、コンクリートの上に尻もちをついた。


「お前の方が汚ぇだろ。」

貴「……」

「なんとか言えよこのクズ!!」

貴「っ…」


頬を叩かれ、じんじん痛む。

ここは人通りが少ない…


「お口開けなくなりまちたかぁ?」


両頬を片手で握られ、爪が食いこむ痛さに顔をしかめる。


貴「さ、わんな…」

「だぁかぁらぁ、誰に向かってその態度してんだっつーの!!」

貴「ゔっ…!」


腹を蹴られ、さっきの菓子が出そうになる。


「ねぇ、もう一度歩けなくしてやろーか」

貴「!」


足首に乗せられた足が徐々に重くなっていく…


「謝れよ。
大口叩いて申し訳ございませんでしたって土下座でさぁ」

貴「んなこと、するもんか…」

「…へぇ〜
んじゃ、折るわ」


足が、痛い

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華ヶ崎レオ(プロフ) - えりんぎさん» ありがとう!頑張るよ〜 (2016年2月13日 12時) (レス) id: d996b1af9d (このIDを非表示/違反報告)
えりんぎ(プロフ) - ヘタリア新作待ってます!頑張ってください! (2016年2月13日 12時) (レス) id: bd7fba96f8 (このIDを非表示/違反報告)
華ヶ崎レオ(プロフ) - Reiさん» ありがとう!!まじか!無理すんなー (2016年1月29日 6時) (レス) id: d996b1af9d (このIDを非表示/違反報告)
Rei(プロフ) - ひょこっ!!ヽ(*´∀`)ノ……ごめん!!ほんっとごめん!!!!最近全然占ツクこれなかった!!!完結おめ!!これからもファイト(*゚▽゚*) (2016年1月29日 0時) (レス) id: b5ed8e2f44 (このIDを非表示/違反報告)
華ヶ崎レオ(プロフ) - ドナ×3さん» ありがとう!まだ書くか考えてるけどね〜 (2016年1月27日 13時) (レス) id: d996b1af9d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:華ヶ崎レオ | 作成日時:2015年12月31日 19時

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