【学園ヘタリア】ようこそ！ヘタリア荘へ！

008号室 ページ8

貴「ふぅ…」


風呂から上がり、濡れた髪のままベッドに横になった。


そうだ、遊び(人間観察し)に行こう。


ベッドから跳ね上がり、部屋を出た。


コンコン…


日「はい、どうぞ」

貴「菊」

日「おや、どうかなさいましたか？」


…黒縁メガネに全身赤ジャージとは…


貴「暇だから遊びに来た」

日「そうですか。
私の部屋には何もありませんよ？」

貴「いいよ」


私は菊の向かいに座った。

菊、綺麗な顔立ちしてるな。

髪もサラサラだし、何一つ加工のしてない黒髪が眩しい…


日「髪が濡れてるじゃありませんか」

貴「えっ、あ、風呂上りだから…」

日「風邪引きますよ？
…仕方ないですね」

貴「ちょ、何すんの…」


首にかけていたタオルを取られ、髪の毛をぐしゃぐしゃと掻き乱した。


日「綺麗な茶髪ですね。
いや、これは金髪なのでしょうか…」

貴「茶金…じゃね？」

日「そんな感じですね」


慣れた手つきでドライヤーを操る菊。

あ、気持ちいい…


日「染めたのですか？」

貴「中2の時にね」

日「中2ですか…」

貴「元は黒かったよ」

日「そうでしょうね」


なんか落ち着く…

眠い…


私の首は眠さに耐えきれず、カクンッと落ちた。

貴「ゔっ」

日「おっと」

貴「あぶね…」

日「眠そうですね。」

貴「大分眠い」

日「もうすぐで終わりますからね」


ドライヤーを切り、くしで髪をとぐ。


日「はい、出来ましたよ」

貴「うわ、サラサラ…
ありがとう菊」

日「いえいえ。」

貴「明日からまたやってくんない？」

日「えっ、それは困りますよ」

貴「嘘だし」


菊はクスクスと笑った。


貴「そろそろ寝るわ。
またね」

日「おやすみなさい。」



菊の部屋を出て、自室に戻った。

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