【学園ヘタリア】ようこそ！ヘタリア荘へ！

025号室 ページ25

次の日も、また次の日も

私は学校へ行かなかった。

部屋から出ることはなかった。

ミィハやみんなが心配して声をかけてくれるが、私は何も言わずベッドにこもった。



そんな日が、続いた。



そして、部屋にこもって1ヶ月が経った。


コンコン


ミ「おはよう、Aちゃん。
今日は学校行けそう？」

米「Aー？」


ドア越しに2人の声が聞こえた。


ミ「…みんな待ってるわよ。
元気になったら部屋から出てきてね…」


足音が遠ざかった瞬間


ガチャ


貴「………」


私はドアを開けた。


米「A！」

ミ「Aちゃん！」

貴「…学校…行けない」

ミ「え？」

貴「アルフレッド、学校から帰ってきたら話がある。
みんなを共同スペースに呼んでおいてくれ」


と、だけ言って部屋に戻った。




そして、数時間後


コンコン

米「A」

貴「………」


アルフレッドに呼ばれて部屋から出た。


日「Aさん、もう大丈夫何ですか？」

貴「うん」

仏「それで、どうしたんだい？」

貴「…あ、えと…」


いざこうなると言えないな…

貴「…やっぱ、なんも！！」

英「は？！」

貴「私もう大丈夫だから明日学校行くから！！」


えー、なんだよー！と声がする中、ミィハはほんのり笑って


ミ「よかったわ」


と言った。


私はその笑顔に押されるように呟いた。


貴「…迷惑かけて、ごめん」



伊「よしよし」


フェリが優しく頭を撫でてくれた。


伊「元気になってよかったよ。
明日一緒に行こう。」

貴「…うん」


今まで頭を撫でられたことなんて無かったから、涙が出てきてしまった。


米「ほんとに君は泣き虫だなぁ〜」

貴「うっ、さい」

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