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023号室 ページ23

?「もういいんじゃない?」


顔から足が離れ、崩れるように倒れた。

うっすらとした視界と、ぼーっとする頭…


?「今日はもう帰るわ。
また遊びに来てあげる」


3人は私を置いて暗闇に消えた。

立ち上がりたいのに痛くて立てない。

私はしばらく倒れたまま放心していた。


?「……ん!…ちゃん!」


誰…?


ミ「Aちゃんしっかりして!
目を開けて!」


この声、ミィハ…

けど、頭も重いし動く気力もない。


英「A!」


アーサー?


日「これはひどいですね…」


菊の声もする。


独「とりあえず家まで運ぶぞ」


ルート…


貴「……う…」

ミ「Aちゃん!」

貴「なんで…ここに……」

英「そんなんどうでもいいだろ。
それより何があった!?」


私は体を起こし、口を閉ざした。


ミ「…帰りましょ」

貴「…」

ミ「みんな待ってるわ。
今日の夕飯はカレーよ」

貴「………帰る」


差し出された手に捕まり、肩を並べて歩いた。


私は歩きながら、静かに涙を流した。


伊「A!おかえりなさい…」

米「大丈夫かい…?」


家に入ると、みんなが心配そうに私を見た。

そんな目で私を見ないで。

可哀想って目で見ないで…


貴「…寝る」

日「でも」

貴「構わないで!」


強く怒鳴り、階段に足を乗せると


グゥ…


貴「!」

ミ「お腹空いてるのね」

貴「別に空いてない…」

ミ「ほら、食べましょ」


無視しようとすると、カレーのいい匂いが鼻につき、二発目の腹の虫が鳴った。


貴「………」

仏「お腹は正直だね。」



勝てない。


私は顔を隠しながら共同スペースに座った。

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華ヶ崎レオ(プロフ) - えりんぎさん» ありがとう!頑張るよ〜 (2016年2月13日 12時) (レス) id: d996b1af9d (このIDを非表示/違反報告)
えりんぎ(プロフ) - ヘタリア新作待ってます!頑張ってください! (2016年2月13日 12時) (レス) id: bd7fba96f8 (このIDを非表示/違反報告)
華ヶ崎レオ(プロフ) - Reiさん» ありがとう!!まじか!無理すんなー (2016年1月29日 6時) (レス) id: d996b1af9d (このIDを非表示/違反報告)
Rei(プロフ) - ひょこっ!!ヽ(*´∀`)ノ……ごめん!!ほんっとごめん!!!!最近全然占ツクこれなかった!!!完結おめ!!これからもファイト(*゚▽゚*) (2016年1月29日 0時) (レス) id: b5ed8e2f44 (このIDを非表示/違反報告)
華ヶ崎レオ(プロフ) - ドナ×3さん» ありがとう!まだ書くか考えてるけどね〜 (2016年1月27日 13時) (レス) id: d996b1af9d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:華ヶ崎レオ | 作成日時:2015年12月31日 19時

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