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021号室 ページ21

日「強く噛んだんですね。」

貴「………」


菊は慣れた手つきでリップを塗ってくれた。


貴「ありがとう…」

日「いえいえ。
何かあったんですか?」

貴「ううん、何でもない。
じゃあ戻るね」

日「待って下さい」


テーブルに手をついて立ち上がると、菊は心配そうな顔をした。


日「…待って下さい」

貴「何?」

日「何でもないのに唇を噛まないでしょう…」

貴「噛むよ」

日「血が出るまで強くですか?」

貴「………」


私は座り、ため息を吐いた。


貴「…何を話していいか分からない…」

日「何でも聞きますよ」

貴「…みんながみんな、私とシュウ先輩のことを聞いてくるんだ」


菊は何も言わず、ただただ聞いてくれた。

全て話終わると、黙って聞いていた菊が口を開いた。


日「みんな気になるだけなんですよ。」

貴「気になる?」

日「誰でも人の色恋には興味が湧くものです。」

貴「菊も?」

日「えぇ」


菊もそうゆうのは気になるんだ…


日「Aさんは気にすること無いですよ。」

貴「…うん…」


やっぱり菊は落ち着く…


日「また何かあればいつでも来てくださいね」

貴「ありがとう菊。
じゃあまた明日」


菊の部屋を出て、自室に戻った。

そっか、気にすること無いんだ。

風呂に入ろうとすると、誰かがノックした。


貴「?ミィハ?」

ミ「Aちゃんにお客さんよ」

貴「え?」


こんな夜に?しかも私に?

疑問しかない状態でミィハについて行った。


玄関を開くと…



貴「……………」

?「やっほー。元気?」


見たくもない顔のやつが3人、目の前で手を振っていた。


?「元気だよねぇ?
ちょっと来てよ」

ミ「ちょ…」

?「すみません、ちょっとお話したいのでAちゃん借りますねー!」


そして無理矢理腕を引っ張られて外に連れ出された。

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華ヶ崎レオ(プロフ) - えりんぎさん» ありがとう!頑張るよ〜 (2016年2月13日 12時) (レス) id: d996b1af9d (このIDを非表示/違反報告)
えりんぎ(プロフ) - ヘタリア新作待ってます!頑張ってください! (2016年2月13日 12時) (レス) id: bd7fba96f8 (このIDを非表示/違反報告)
華ヶ崎レオ(プロフ) - Reiさん» ありがとう!!まじか!無理すんなー (2016年1月29日 6時) (レス) id: d996b1af9d (このIDを非表示/違反報告)
Rei(プロフ) - ひょこっ!!ヽ(*´∀`)ノ……ごめん!!ほんっとごめん!!!!最近全然占ツクこれなかった!!!完結おめ!!これからもファイト(*゚▽゚*) (2016年1月29日 0時) (レス) id: b5ed8e2f44 (このIDを非表示/違反報告)
華ヶ崎レオ(プロフ) - ドナ×3さん» ありがとう!まだ書くか考えてるけどね〜 (2016年1月27日 13時) (レス) id: d996b1af9d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:華ヶ崎レオ | 作成日時:2015年12月31日 19時

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