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020号室 ページ20

英「A」

貴「何」


共同スペースで本を読んでいると、アーサーが話しかけてきた。


英「何読んでるんだ?」

貴「本」

英「………」

貴「何か」

英「いや別に」

貴「ふーん」


本に目を戻すと、消えそうなほど小さい声で呟いた。


英「付き合う…か」

貴「は?」

英「は?」

貴「付き合うって、何」

英「え、あ、別に深い意味は…」

貴「あるから呟いたんだろ。」


私は机に本を置いた。


貴「隠し事?」

英「……」


アーサーは押し黙ってしまった。


貴「…私隠し事嫌いなんだけど」

英「何もねぇって」

貴「…あそ」


もういいや、戻ろう。

本を持って階段を登ろうとすると…


英「…待てよ」


アーサーが腕を掴んで引き止めた。


英「お前、あいつと付き合うのか」

貴「あいつって?」

英「最近一緒にいるやつ」

貴「シュウ先輩か。
どうしてみんなしてそんなこと言うんだ」

英「じゃあ、付き合わないのか?」


アーサーはほっとしたように顔を崩した。


貴「…分かんないし」

英「え…」


手を振り払い、駆け足で階段を登った。


どうして

アルフレッドもリューカもアーサーも

みんな口を揃えてそんなこと…


足を止め、唇を噛み締めた。


貴「いっ…」


強く噛みすぎたのか、切れて血が出た。


貴「………」


そんなの、私の勝手じゃん…


日「どうかしましたか、Aさん」

貴「菊…」


菊は部屋の扉を開けて見上げるように顔を出していた。

そうか、ここは菊の部屋の前か。


貴「…別に」

日「血が出てますよ?」

貴「大丈夫だから…」

日「ダメですよ。
見てあげますから入って下さい」


微笑む菊に折れ、しぶしぶ菊の部屋に入った。

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ここから低浮上になります(´・ω・`)

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華ヶ崎レオ(プロフ) - えりんぎさん» ありがとう!頑張るよ〜 (2016年2月13日 12時) (レス) id: d996b1af9d (このIDを非表示/違反報告)
えりんぎ(プロフ) - ヘタリア新作待ってます!頑張ってください! (2016年2月13日 12時) (レス) id: bd7fba96f8 (このIDを非表示/違反報告)
華ヶ崎レオ(プロフ) - Reiさん» ありがとう!!まじか!無理すんなー (2016年1月29日 6時) (レス) id: d996b1af9d (このIDを非表示/違反報告)
Rei(プロフ) - ひょこっ!!ヽ(*´∀`)ノ……ごめん!!ほんっとごめん!!!!最近全然占ツクこれなかった!!!完結おめ!!これからもファイト(*゚▽゚*) (2016年1月29日 0時) (レス) id: b5ed8e2f44 (このIDを非表示/違反報告)
華ヶ崎レオ(プロフ) - ドナ×3さん» ありがとう!まだ書くか考えてるけどね〜 (2016年1月27日 13時) (レス) id: d996b1af9d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:華ヶ崎レオ | 作成日時:2015年12月31日 19時

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