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第4話 ページ4
貴「あ、ねぇ！」
ナ「あ？」
歓迎会が終わり、早々に部屋に戻ろうとするとあの新人に声をかけられた。
貴「あなた、ナワーブって言うのよね」
ナ「なんで知っ…あーウィルかイライか…」
あの野郎…と頭を抱えると、スッと手が伸びてきた。
貴「よろしくね」
差し出された手をじっと見つめ、ふん、と鼻を鳴らした。
ナ「どこの王女さんか知らねぇけど、舐めてると痛い目見るぞ」
貴「私は騎士よ。
痛みには慣れてるわ」
ナ「泣いて帰りたいとか言っても助けねぇからな」
貴「…ナワーブさんは、私が嫌い？」
ナ「はぁ？」
ふふ、と笑うと、青い目が微かに光った。
貴「それでもいいわ。
けど、私はあなたと仲良くなりたい」
ナ「…勝手にしろ」
背を向け、部屋に向かって歩き出した。
貴「ナヴィ」
ナ「は？！」
突然そう呼ばれ、バッ！と振り返った。
貴「こっちの方が呼びやすいわ」
ナ「やめろ、今すぐやめろ！」
貴「何故？
とてもカッコイイ名前じゃない」
ナ「ふざけんな！
今度その名前で呼んだらぶん殴るからな！？」
貴「照れてる？」
ナ「気持ち悪い妄想やめろ」
べっ！と舌を突き出し、今度こそ部屋に向かった。
貴「…」
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作者名：華ヶ崎レオ
| 作成日時：2019年4月7日 19時
