【第五人格】flow down (ページ24)

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第24話ページ24

ーナワーブー

ナ「あっくし！」

イソ「風邪ですか？」

ナ「っぽい」

ズビー！と鼻をかみ、ゴミ箱に投げ入れた。

ぜってー昨日のだわ…

あの後ちゃんと風呂入ったのにな…

イラ「Aも風邪引いてるみたいだしね」

ウィ「心配だな」

ナ「別に」

あいつが門から出ようとした時、とてつもない不安と恐怖に駆られた。

だから何も考えずに腕を引っ張った。

イラ「ナワーブくん、どこ行くんだい？」

ナ「トイレ」

部屋を出てトイレに向かった。

トイレから出て部屋に向かう途中、誰かが倒れていた。

目をこらすとそれはAだと分かった。

ナ「お、おい！」

Aに駆け寄ると、体がとても熱くなっていた。

ナ「しっかりしろ！おい！」

呼吸が短い。

気管から音がする。

顔に血の気がない。

まさか、

ナ「おい！おい！！」

あいつみたいに、お前も俺を置いていくのか？

ナ「起きろ！起きろよ！！」

そんなの嫌だ

俺はAを抱き上げ、医務室に走った。

ナ「エミリー！エミリー！」

エミ「何？どうしたの？」

ナ「Aが…」

自分が今どんな顔をしているか分からない。

けど、怖くて怖くて仕方がない。

エミ「大変…
今すぐベッドへ！」

彼女をベッドに寝かせると、自分がありえないほど震えていたことに気がついた。

ナ「エミリー、Aは…どうなるんだ…？
このまま、目が覚めずに…」

エミ「大丈夫、安心して」

ナ「できねぇよ！
なぁ、Aを助けてくれ！」

エミ「必ず助けるから、落ち着いて」

エミリーはテキパキとAを治療し始めた。

俺は震えの止まらない手を握りながらそれを見ていた。