第3話 ページ3
イラ「ええっと、知り合い…かな？」
ジョ「彼女は僕の妹みたいな存在でね。
こうしてまた会えるとは思ってなかったよ」
貴「私もジョセフが死んだと聞いた時は驚いたわ。
また会えてよかった」
彼女はジョセフから離れると、みんなの顔を見回した。
貴「ジョセフと仲がいいなら、悪い人達では無いみたいね」
そして胸に手を当て、ニッコリと笑った。
貴「先程は大きな声を出してごめんなさい。
私、ジルヴァー国騎士団団長、そして王女のAと申します。
以後、お見知り置きを」
夜は宴だった。
歓迎会だとたくさんの食事や飾りが食堂を彩った。
エマ「王女様って憧れるのー！」
貴「そんな大したものじゃないわ」
ジョ「でも、いつの間に王女に？」
貴「あなたがこの世を去ってから、私に王位継承権がまわってきたの」
ジョ「そっか、おめでとう」
貴「もう意味なんてないけどね」
あっちでわーわーやってるのをよそに、俺はひたすら飯を口の中にかきこんでいた。
ウィ「ナワーブ！」
ナ「うわ、来ると思った…」
ウィ「ひどいなオイ。
てかお前もそんな端っこいないでこっち来いよ！」
ナ「いい」
ウィ「なんだよ水臭い！」
何となく新入りは気に入らなかった。
確かに美人だが、俺とは合わない…そんな気がした。
ナ「なら俺部屋で食うわ」
ウィ「まぁまぁそんなこと言うなって！」
鬱陶しいな、と思っていると
イソ「あの、ウィリアムくん、ナワーブくんはきっと疲れてるんですよ。
ほら、今日も連続して推理に呼ばれてたし…」
ナイスイソップ。
ウィ「そっか、それもそうだな！」
ウィルは手を振り、新入りの輪の中に入って行った。
ナ「お前は行かなくていいのか？」
イソ「僕、社交恐怖なので」
ナ「あ、そう」
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作者名：華ヶ崎レオ
| 作成日時：2019年4月7日 19時
