イケメン達の？BL？編集2

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side佐藤


健人くんが倒れた。


付き添いで風磨くんは救急車に乗り、俺達3人はマネージャーの車で病院に向かった。



そこで医者に言われた言葉。


「ストレス性の発熱でしょう。かなり酷いです。恐らくここ数週間、寝ることもご飯を食べることも出来なかったのではないでしょうか。」



ショックだった。


だって健人くん、なにも言ってくれなかった。


だけど、それよりショックだったのは、

健人くんの変化に気付かない自分自身だった。



なんで気づいてあげられなかったんだろう。

診察室をでて、病室に向かう間、暫く誰も喋らなかった。

いや、喋れなかった。

重い沈黙の中、風磨くんが口を開く。


「俺、気づいてたのに、助けてやれなかった。」


思わず風磨くんを見ると、今まで見たこと無いような、暗い表情だった。


そっか、風磨くんは気づいてたんだ。


知ってるよ？風磨くんは、人の辛さをほったらかしにするような人じゃないって。


きっと、弱味を見せたがらない健人くんの事を考えたんでしょ？


だから、今から何か行動を起こそうとしてるんでしょ？



俺は風磨くんに向かって一つ頷くと、後ろで此方を不安そうに見ている聡とマリウスを振り返った。


「帰ろっか。明日朝早いし。」


本当はそこまで早くない。慣れてれば気にならない時間。


だけど俺の言葉に頷く年下二人は、本当に勘がよくて優しい子。


「行くよ。」


明日も5人の仕事なのに、風磨くんには何も言わないところとかがね。


「風磨くん、また明日。」


ちゃんと、気持ち、伝えてね。

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