イケメン達の？BL？編集2

11 ページ12

side菊池


「心配して、くれてたの・・・？」


心底驚いたような中島の表情に、また笑い掛ける。


「あったりめーだろ？シンメで、相棒で、ある意味家族以上の存在の奴が倒れて、心配しない奴が何処にいんだよ？」


此れが俺の本音。

中島は例え俺が反抗期で、仲が悪かった時にでも一番近くに居た存在だった。


いなくなる、何てことは考えたこともないし、考えたくもない。


中島は、俺にとってそんな存在だった。


今までも、これからも。



「中島が辛そうにしてんの、気付いてた。」


「・・・え？」


「飯食えてなくて、トイレで吐いて、でも苦しんでるの。知ってたけど、他の人になんて言えなかった。言わないのが、中島だから。それを俺が洩らすわけには行かないだろ？」


「菊池・・・。」


「知ってる？俺、お前がグミしか食えないようになってから、ネットで栄養があるグミ探して、そればっか持ってきて、中島支えてたんだぜ？俺なりに。」


「菊池・・・ありがとな。あと、心配かけてごめん。」


中島は頭を下げた。


俺はその頭を撫で、覚悟を決めた。


中島をみて、こういう。


「中島。」

「ん？どうした、菊池？」

笑って此方を見てくる中島を、両腕で包み込んだ。


肩元で中島が戸惑ったように尋ねる。


「菊池・・・？」


「中島。溜め込むな。泣けよ、楽になるから。泣いたら、その分笑えるからさ。」

12　end→←１０

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す