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side菊池

ありがとな、勝利、マリウス、松島。


心の中でお礼を言い、病室に辿り着く。


ガラリとドアを開けると、目を閉じて眠っている中島の姿。


隣の椅子に腰掛け、中島の髪をさらりとすく。


途端、パチリと空いた目と俺の目が合う。



「あれ、菊池・・・?」


「おう、中島。」


状況を分かっていないらしく、一瞬首を傾げた。

次の瞬間・・・。


「俺、なんでこんなところにいるの?少クラの収録は!?」


飛び起きて喚き散らす。


「まさか俺のせいで中止・・・!?」


「中島。」

呼び掛ければ、俺の声が低かったのか、はい、と大人しく返事する中島。


「お前さ・・・仕事優先し過ぎ。」

その途端、き、と睨んでくる中島。

「なにそれ!?じゃあ俺は自分の事を優先させなきゃ行けないの!?ファンの子が待ってくれてるのに!?」


駄目だ、キリがない。


中島はいつだって他を優先、優先、優先。


自分の事なんて省みない。


だから、俺はいうんだ。


「中島。よく聞け。確かにファンの子は大事だし、いつだってお前の事を待ってくれてる。だけどな、ファンの子が待ってるのは病気のお前じゃねーんだ。健康な中島なんだよ。」


「・・・」

「今のお前にはさ、ファンの子も心配してる。ファンの子のためには、お前はその体調を良くする必要性があるんだよ。」


すっかり黙りこんでしまった中島に、あと、と言う。


「お前の心配してるのは、何もファンの子だけじゃねーよ。家族、友達、何より俺らが一番心配してるんだよ。・・・心配させんじゃねーよ。」


「え・・・?」


弾かれたように顔を上げた中島に、いたずらっぽく笑い掛ける。


「俺が、どれだけ心配したとおもってんだよ・・・?」

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pomme(プロフ) - こんなときめいたふましょりは初めてです!ぜひまたふましょりをお願いしてもいいですか? (2018年9月20日 2時) (レス) id: 98fecff8ce (このIDを非表示/違反報告)
ウルフ(プロフ) - みかんさん» ありがとうございます、気付きました。修正します。 (2018年5月20日 20時) (レス) id: c751a453ea (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 『昭史』の漢字が違います。本当は、『照史』です。 (2018年5月20日 19時) (レス) id: 34ae12bf25 (このIDを非表示/違反報告)
みんとまま。 - 私は、そもそもほんとに先生にも、生徒にも嫌われてます。でも!そんなことを忘れてよくこの大好きなウルフさんの小説を読んでます!悩みとか辛いこととか色々あると思いますが、頑張ってください!応援してます! (2018年4月14日 20時) (レス) id: 59b0470220 (このIDを非表示/違反報告)
knfmlove - 私は、あまりいいことを言うことができませんが、とにかくウルフさんの作品大好きです!環境のことなどでいろいろ悩みがあると思いますがこれからも頑張っていただきたいと思います!応援してます! (2018年4月14日 20時) (レス) id: 4d7bf6a8d6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ウルフ | 作成日時:2018年2月2日 15時

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