とある日の相談 ページ11
…fujiside…
とくにAちゃんと、話す事もなく駐車場まで歩き息を整え車へ乗り込んだ
結局、キヨはAちゃんの事を追ってこなかった
ふぅ、と深呼吸をしてもう大丈夫!といつもの笑顔を向けてくれるAちゃん
俺もこのモヤモヤした気持ちの正体はかれこれ10年以上前から知っている
そこがキヨと違うところ
でも少し確信した、あいつの気持ちのがでかい、あんなに感情的になれるなんて…でも本人は気づいてないんだろうな
「なんか食べてから帰る?」
『ううん、お腹空いてないから大丈夫だよ』
「分かった、送ってくね」
車を走らせる
『フジくん、話してもいい?』
「俺でいいなら、聞くよ」
ありがとう、と前置きをして話し出す
『なんかね、先週レトさんから電話あって、最近平日空いてないんですって…ご飯誘ってくれる人出来たんですって話したら、そこにキヨくんも居たみたいで、そこから変な感じになっちゃって』
「そうだったんだ、」
キヨ自身は、どんなつもりで、どんな感情であんなにムキになったんだろう。自分で分かってるのか?
「キヨも最近忙しいし、何かと疲れてるんじゃないかな?」
『あんな、怖いキヨくん、はじめて見た…』
「少し、会うの控えてみたら?」
『どんな顔して会ったらいいか分かんないよ』
そうこう最近のAちゃんの話をしているうちにAちゃんのアパートの前へ着いた
『フジくん、ありがとう』
シートベルトを外しこちらを向くAちゃんは少し震えていた
「大丈夫?」
『さっきの怖かったの思い出しちゃっただけ、』
「なんかあったら、すぐ連絡して」
『うん、ありがとう』
ごめんね、と小さく呟くAちゃんに抱きしめられていた
突然の事で混乱する頭
『ごめんフジくん、ちょっとだけこうさせて、』
そんなAちゃんの頭を優しく撫でる事しか出来なかった
「こんな事、他の人にしちゃダメだよ」
俺の胸の中で小さく頷くAちゃん
他の人にするのも嫌だ、それで危ない目に合わせるのは、もっと嫌だ
、
(心臓もつかな、)
…
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紫蒔(プロフ) - 初めまして!完結おめでとうございます!もう本当にストーリーが素敵で、表現もとても素敵で、いつも更新楽しみにしてました!この作品に出会えて良かったです。素敵な作品をありがとうございました!!! (2019年11月22日 18時) (レス) id: 5eda3143a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mao. | 作成日時:2019年8月22日 2時