とある日の朝 ページ2
…
とある日の朝、朝って言ってももう昼過ぎか
今日休みのAは昨日の夜から俺の家に居る
『おい、A起きろ』
「…」
『休みだからって寝すぎ、体内時計狂うぞ』
「…」
起きない、返事もせず寝返りをうつ
何となくベッドで寝ているAの頬に手が伸びた
「んー、」
起きたか、と頬をつねる
「いたい、キヨくん…おはよ」
『おはよ』
「ん、いま何時ー」
体を起こし腕を上げ伸びるA
『もう14時だぞ』
「寝すぎちゃった、」
ふあ、と欠伸をしてもう一度寝転び出す
『Aそのままだと絶対二度寝するだろ』
「そのつもり、」
『だめだ、起きろ』
「もうちょっとだけ、」
『俺はお前の事考えて寝るなって言ってんの、寝すぎて今日寝れなくなって明日仕事きついのAだろ？』
「…その通りです、ありがと」
『はい、素直でよろしい』
ぽんぽんと頭を撫でると猫みたいに幸せそうにする
『起きて準備しろ、飯食いに行くぞ』
立ち上がってリビングまで行こうとすると呼び止められた
「ねえ、キヨくん」
振り向くとベッドに座り両手を広げるA
「体、重くて動けないからおんぶしてってー」
『子供か、お前は、』
「フジくんはこの前してくれたよ」
『…』
はぁ、と溜め息をつきAに近づく。満足そうにこっちを見ているA
「ちょっと、キヨくん…、
お姫様抱っこは恥ずかしいって」
なんかAの思い通りに動くのが嫌な俺はおんぶではなく、お姫様抱っこしてやった
『運んでもらえりゃいんだろ？』
「そうだけど、初めてされた、お姫様抱っこ」
『感想は』
「漫画みたいにキュンキュンすると思ったけど、」
『俺にはしねぇのかよ』
洗面台まで連れていきAの体をおろす
「ありがとう」
『ゲームしてるから終わったら声かけろよ』
「はーい」
と、言ったAを後ろから緩めのバックハグ
焦ってあわあわしているA
あ、シャンプーいい匂い。
俺のと一緒か、
…
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紫蒔(プロフ) - 初めまして！完結おめでとうございます！もう本当にストーリーが素敵で、表現もとても素敵で、いつも更新楽しみにしてました！この作品に出会えて良かったです。素敵な作品をありがとうございました!!! (2019年11月22日 18時) (
レス) id: 5eda3143a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mao. | 作成日時：2019年8月22日 2時
